1級基準点測量の水平角観測について、結果・倍角・較差・倍角差・観測差の値のうち明らかに間違っているものを選ぶ問題です。
公共測量における1級基準点測量において、トータルステーションを用いて水平角を観測し、表5の観測角を得た。[ア]〜[コ]に入る数値のうち明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
| 目盛 | 望遠鏡 | 番号 | 視準点 | 観測角 | 結果 | 倍角 | 較差 | 倍角差 | 観測差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0° | r | 1 | 303 | 0°0′20″ | 0°0′0″ | ||||
| 2 | (1) | 97°46′19″ | [ア] | [オ] | [キ] | ||||
| l | 2 | 277°46′26″ | [イ] | ||||||
| 1 | 180°0′28″ | 0°0′0″ | [ケ] | [コ] | |||||
| 90° | l | 1 | 270°0′21″ | 0°0′0″ | |||||
| 2 | 7°46′20″ | [ウ] | [カ] | [ク] | |||||
| r | 2 | 187°46′13″ | [エ] | ||||||
| 1 | 90°0′11″ | 0°0′0″ |
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和2年測量士補試験問題集 No.5)
各方向の結果は「視準点2の観測角 − 視準点1(0°方向)の観測角」で求めます。
ア=97°46′19″ − 0°0′20″ = 97°45′59″
イ=277°46′26″ − 180°0′28″ = 97°45′58″
ウ=7°46′20″ −(270°0′21″−360°)= 97°45′59″
エ=187°46′13″ − 90°0′11″ = 97°46′02″
倍角=正+反の秒、較差=正−反(正=望遠鏡r、反=望遠鏡l)。
0°対回:倍角オ=59+58=117″、較差キ=59−58=+1″
90°対回:倍角カ=59+62=121″、較差ク=(正r)エ−(反l)ウ=62−59=+3″
倍角差ケ=|117−121|=4″、観測差コ=|(+1)−(+3)|=2″
選択肢4は「クは-3″」としていますが、較差クは正(r)−反(l)=エ−ウ=+3″です。符号が逆で誤りです。アイウエ・オカ・キ・ケコはいずれも正しい値なので、明らかに間違っているのは較差クを含む選択肢4です。
問題:較差は「正の結果」と「反の結果」をどう計算するか。
答え:較差=正(望遠鏡r)−反(望遠鏡l)。倍角は正+反。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:4(較差クが誤り)
較差クの符号が誤っています(正しくは+3″)。