公共測量における測量作業機関の対応について、a〜eの5つの記述から「明らかに間違っているものだけの組合せ」を選ぶ問題です。
次のa〜eの文は、公共測量における測量作業機関の対応について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.測量計画機関から個人が特定できる情報を記載した資料を貸与されたことから、紛失しないよう厳重な管理体制の下で作業を行った。
b.基準点測量の現地作業中に雨が降り続き、スマートフォンから警戒レベル3の防災気象情報も入手したことから、現地の作業責任者が判断して作業を一時中止し、作業員全員を安全な場所に避難させた。
c.水準測量における新設点の観測を速やかに行うため、現地の作業責任者からの指示に従い、永久標識設置から観測までの工程を同一の日に行った。
d.現地作業で伐採した木材と使用しなかった資材を現地で処分するため、作業地付近の草地で焼却した後に、灰などの焼却したゴミを残さないように清掃した。
e.空中写真撮影において、撮影終了時の点検中に隣接空中写真間の重複度が規定の数値に満たないことが分かったが、精度管理表にそのまま記入した。
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和2年測量士補試験問題集 No.2)
| 記述 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| a. 個人が特定できる情報を記載した資料を、紛失しないよう厳重な管理体制の下で扱った。 | ○(正しい) | 個人情報の適切な管理は当然の対応。 |
| b. 警戒レベル3の防災気象情報を入手し、作業を一時中止して全員を安全な場所に避難させた。 | ○(正しい) | 危険を察知した際の作業中止・避難は適切な安全管理。 |
| c. 観測を速やかに行うため、永久標識設置から観測までの工程を同一の日に行った。 | ×(誤り) | 永久標識(標石)は設置後に地盤が安定するまで期間を置いてから観測する必要がある。設置と観測を同日に行うのは不適切。 |
| d. 伐採した木材と資材を、作業地付近の草地で焼却して処分した。 | ×(誤り) | 廃棄物の野外焼却(野焼き)は原則として法令で禁止されており、火災や環境への影響の面でも不適切。 |
| e. 撮影点検で重複度が規定に満たないことが分かったが、精度管理表にそのまま記入した。 | ○(正しい) | 点検で判明した事実を精度管理表に正しく記録すること自体は適切な対応。 |
永久標識は「設置」と「観測」の間に地盤の安定を待つのが原則です。「速やかに」「同日に」という表現が出たら誤りを疑いましょう。
現地での廃棄物の焼却(野焼き)は不適切。安全・環境・法令遵守に反する選択肢は誤りになります。
問題:観測を急ぐため、永久標識の設置から観測までを同じ日に行った。適切か。
答え:不適切
標石設置後は地盤が安定するまで期間を置いてから観測します。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:4(c・dが誤り)
記述cと記述dに誤りがあります。