公共測量におけるセミ・ダイナミック補正について、空欄ア〜エに入る語句・数値の組合せを選ぶ問題です。
次の文は、公共測量におけるセミ・ダイナミック補正について述べたものである。[ア]〜[エ]に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
セミ・ダイナミック補正とは、プレート運動に伴う[ア]地殻変動による基準点間のひずみの影響を補正するため、国土地理院が電子基準点などの観測データから算出し提供している[イ]を用いて、基準点測量で得られた測量結果を補正し、[ウ](国家座標)の基準日(元期)における測量成果を求めるものである。
例えば、地殻変動による平均のひずみ速度を約0.2 ppm/yearと仮定した場合、電子基準点の平均的な間隔が約25 kmであるため、電子基準点間には10年間で約[エ]mmの相対的な位置関係の変化が生じる。
| ア | イ | ウ | エ | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 定常的な | 地殻変動補正パラメータ | 測地成果2011 | 50 |
| 2 | 突発的な | 標高補正パラメータ | 測地成果2011 | 50 |
| 3 | 定常的な | 標高補正パラメータ | 測地成果2000 | 20 |
| 4 | 定常的な | 地殻変動補正パラメータ | 測地成果2011 | 20 |
| 5 | 突発的な | 標高補正パラメータ | 測地成果2000 | 20 |
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和2年測量士補試験問題集 No.9)
| 空欄 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| ア | 定常的な | セミ・ダイナミック補正が対象とするのはプレート運動による定常的な(ゆっくり継続する)地殻変動。地震などの突発的変動ではない。 |
| イ | 地殻変動補正パラメータ | 国土地理院が提供するのは地殻変動補正パラメータ。標高補正パラメータは別物。 |
| ウ | 測地成果2011 | 現在の国家座標は測地成果2011。元期における成果を求める。 |
| エ | 50 | 0.2 ppm/year × 25 km × 10年 = 0.2×10−6×25,000 m×10 = 0.05 m = 50 mm。 |
セミ・ダイナミック補正=定常的な地殻変動を、地殻変動補正パラメータで補正し、元期(測地成果2011の基準日)の成果を得る手続きです。ppm計算(0.2ppm×25km×10年=50mm)も頻出です。
問題:セミ・ダイナミック補正で用いる、国土地理院提供のパラメータは何か。
答え:地殻変動補正パラメータ。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:1(ア=定常的な、イ=地殻変動補正パラメータ、ウ=測地成果2011、エ=50)