GNSS測量で得た基線ベクトル(地心直交座標系の成分)から、基準点間の斜距離を求める計算問題です。差分をとって三平方の定理で距離を求めます。
GNSS測量により基準点Aから基準点B、及び基準点Aから基準点Cの基線ベクトルを測定し、表8のとおり地心直交座標系の成分(ΔX、ΔY、ΔZ)を得た。このとき、基準点Cから基準点Bまでの斜距離は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
※ 表8(A→B、A→Cの基線ベクトル成分ΔX・ΔY・ΔZ)は国土地理院の試験問題(PDF)でご確認ください。
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和3年測量士補試験問題集 No.8)
手順①:基線CBの成分を求める
基準点Aを共通の起点として、C→Bの成分は A→B と A→C の差で求まります。
ΔXCB = ΔXAB − ΔXAC、 ΔYCB = ΔYAB − ΔYAC、 ΔZCB = ΔZAB − ΔZAC
手順②:斜距離を計算する
DCB = √( ΔXCB² + ΔYCB² + ΔZCB² ) = 約574.456 m
表8の各成分を上の式に代入すると、斜距離は約574.456m(選択肢2)になります。
共通点(ここでは基準点A)を起点にした2つの基線ベクトルから別の基線を求めるときは、成分どうしを引き算するだけ。距離は成分の二乗和の平方根です。引き算の符号ミスに注意しましょう。
問題:基線ベクトルの成分(ΔX,ΔY,ΔZ)から斜距離を求める式は?
答え:D=√(ΔX²+ΔY²+ΔZ²)。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:2(574.456m)
基線CBの成分を差分で求め、三平方の定理で斜距離を計算します。