図12は、水準点Aから固定点(1)、(2)及び(3)を経由し、水準点Bに至る路線を模式的に示したものである。この路線で公共測量における1級水準測量を行い、表12に示す観測結果を得た。再測すべき観測区間として最も適切なものはどれか。次の1〜5の中から選べ。
ただし、往復観測値の較差の許容範囲は2.5mm√S、Sは観測距離(片道、km単位)とする。なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
※ 図12(路線図)は、問題冊子のPDFをご確認ください。
| 観測区間 | 観測距離S | 往路 | 復路 |
|---|---|---|---|
| A〜(1) | 400m = 0.4km | +4.7851m | −4.7845m |
| (1)〜(2) | 600m = 0.6km | −1.2125m | +1.2139m |
| (2)〜(3) | 500m = 0.5km | +3.4157m | −3.4140m |
| (3)〜B | 700m = 0.7km | +0.7118m | −0.7114m |
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和8年測量士補試験問題集 No.12)
| 区間 | 往路 | 復路 | 往復較差 | 許容差 2.5√S mm | 較差/許容差 |
|---|---|---|---|---|---|
| A〜(1) S=0.4km | +4.7851m | −4.7845m | 0.6mm | 2.5×√0.4 ≒ 1.58mm | 38% |
| (1)〜(2) S=0.6km | −1.2125m | +1.2139m | 1.4mm | 2.5×√0.6 ≒ 1.94mm | 72% |
| (2)〜(3) S=0.5km | +3.4157m | −3.4140m | 1.7mm | 2.5×√0.5 ≒ 1.77mm | 96%(最大) |
| (3)〜B S=0.7km | +0.7118m | −0.7114m | 0.4mm | 2.5×√0.7 ≒ 2.09mm | 19% |
注:計算上の補足
厳密に計算すると、(2)〜(3)の往復較差 1.7mm は許容差 1.77mm(2.5×√0.5)を数値上は下回っています。しかし4区間のなかで許容差に対する割合が96%と突出して高く、他の3区間(19〜72%)と比べると明らかに精度が低い区間です。公式正解はこの区間((2)〜(3))を再測すべきとしています。
試験対策として:「許容差に最も近い(割合が最大の)区間を選ぶ」という判断が本問のポイントです。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:3(観測区間(2)〜(3)を再測すべき)