レベルの視準線を点検するため、2つの位置A・Bで2本の標尺I・IIを観測しました。視準線を調整するとき、Bの位置で標尺IIの読定値を幾らにすればよいかを求める問題です。
レベルの視準線を点検するために、図13のようにA及びBの位置で観測を行い、表13に示す結果を得た。この結果からレベルの視準線を調整するとき、Bの位置において標尺Ⅱの読定値を幾らに調整すればよいか。最も近いものを次の中から選べ。
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
※図13(レベルの位置A・Bと標尺Ⅰ・Ⅱの配置:B─3m─標尺Ⅰ─15m─A─15m─標尺Ⅱ)は、国土地理院の公式PDFでご確認ください:測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例(国土地理院)
| 表13 読定値 | ||
|---|---|---|
| レベルの位置 | 標尺Ⅰ | 標尺Ⅱ |
| A | 1.4785 m | 1.5558 m |
| B | 1.6231 m | 1.7023 m |
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和4年測量士補試験問題集 No.13)
Aは標尺I・IIまで等距離(15m・15m)なので、視準線誤差が相殺され、真の高低差が得られます。
真の高低差(I−II)= 1.4785 − 1.5558 = −0.0773 m
Bでは標尺I(3m)と標尺II(33m)で距離が異なるため、視準線誤差eが効きます(読みの誤差は距離に比例)。
Bの観測高低差 = 1.6231 − 1.7023 = −0.0792 m
(観測高低差)−(真の高低差)=(3−33)×e = −30e
−0.0792 −(−0.0773)= −30e → −0.0019 = −30e
e = 0.0019 ÷ 30 = 0.0000633 m/m
標尺II(B から33m)の読みから、視準線誤差分(33e)を取り除きます。
調整読定値 = 1.7023 − 33×e = 1.7023 − 33×0.0000633
= 1.7023 − 0.00209 ≒ 1.7002 m
等距離の位置(A)で真の高低差を得る → 不等距離の位置(B)の誤差を求める、が視準線点検の定石です。
調整するのは遠い方の標尺(距離差が誤差を生む)。近い標尺の誤差は小さく、遠い標尺ほど補正量が大きくなります。
問題:視準線点検で、まず真の高低差を得るにはレベルをどこに置けばよいか。
答え:2本の標尺から等距離の位置
等距離なら視準線誤差が相殺され、真の高低差が得られます。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:3(1.7002 m)