既知点A・B・Cから新点Pの標高を2級水準測量で求めます。観測距離に応じた重みを使い、新点Pの標高の最確値を計算する問題です。
図12に示すように、既知点A、B及びCから新点Pの標高を求めるために公共測量における2級水準測量を実施し、表12−1の結果を得た。新点Pの標高の最確値は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
ただし、既知点の標高は表12−2のとおりとする。なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
※図12(既知点A・B・Cと新点Pの観測経路図)は、国土地理院の公式PDFでご確認ください:測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例(国土地理院)
| 表12−1 観測結果 | ||
|---|---|---|
| 観測方向 | 観測距離 | 観測高低差 |
| A→P | 3 km | +1.534 m |
| P→B | 2 km | +0.621 m |
| C→P | 6 km | +2.434 m |
| 表12−2 | |
|---|---|
| 既知点 | 標高 |
| A | 29.234 m |
| B | 31.395 m |
| C | 28.334 m |
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和4年測量士補試験問題集 No.12)
A経由:P = 29.234 + 1.534 = 30.768 m(距離3km)
B経由:P = 31.395 − 0.621 = 30.774 m(距離2km)※P→Bが+なのでB−0.621
C経由:P = 28.334 + 2.434 = 30.768 m(距離6km)
重みは距離に反比例。w(A)=1/3、w(B)=1/2、w(C)=1/6(合計=1)。
30.768 を基準にした偏差:A=0、B=+0.006、C=0
加重平均の補正 = ( 0×1/3 + 0.006×1/2 + 0×1/6 ) ÷ ( 1/3+1/2+1/6 )
= 0.003 ÷ 1 = 0.003 m
最確値 = 30.768 + 0.003 = 30.771 m
水準測量の重みは「距離に反比例」(w=1/S)。距離が短い経路ほど信頼でき重みが大きくなります。
高低差の符号に注意。「P→B が+0.621」は B=P+0.621、つまり P=B−0.621 です。
問題:水準測量で複数経路から最確値を求めるとき、各経路の重みは距離に対してどうなるか。
答え:距離に反比例(w=1/S)
距離が短いほど重みが大きくなります。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:3(30.771 m)