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レベルと標尺の役割の違いは?

ソクタ

ソクタ

「レベル」と「標尺」、どっちが機械でどっちが目盛り棒か混乱しませんか?それぞれの役割と水準測量での使い方をここで整理します。

この記事の要点

水準測量で使うレベル(水準儀)と標尺(スタッフ)の役割の違いを解説します。レベルは水平視準を行う機器、標尺は目盛りを読み取るための棒です。試験ポイントも整理。

レベルは水平な視準線を作る機器、標尺は測点に立てて目盛りを読み取られる棒です。

ここでは機能・種類・操作上の役割の違いを整理します。

レベル(水準儀:すいじゅんぎ)とは、水準測量で使用する測量機器で、水平な視準線を形成して標尺の目盛りを読み取る装置です。

三脚に据え付けて使い、気泡管(または自動補正機構)によって視準線を水平に保ちます。

一方、標尺(ひょうじゃく・スタッフ:Staff)とは、測点に鉛直(垂直)に立て、レベルの視準線が当たった位置の目盛りを読み取るための棒です。

センチメートルまたはミリメートル単位の目盛りが刻まれており、観測者がレベルの望遠鏡から読み取ります。

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簡単に言えば、レベルは「水平な視線を作る機械」、標尺は「cm・mm目盛りの棒」です。ソクタは「レーザーポインターと定規の組み合わせ(2つをセットで高低差を読み取る)」みたいなイメージをしています。

レベルの種類と機能

レベルには主に次の種類があります。

オートレベル(自動レベル)

コンペンセーター(補正機構)により視準線を自動的に水平に補正する最も一般的なタイプです。

整準後に自動補正が働くため、操作が比較的容易です。

電子レベル

バーコードが刻まれた専用標尺と組み合わせて使い、目盛りの読み取りを自動処理します。

読み取り誤差が少なく、精密水準測量に使われます。

チルティングレベル

視準のたびに望遠鏡を微動させて気泡を合わせる旧来のタイプです。

精密な観測ができますが操作に熟練を要します。

標尺の種類と注意点

標尺(スタッフ)には木製・アルミ製・インバー製などがあります。

水準測量の点検調整の許容範囲は、作業規程の準則(下図)で定められています。

作業規程の準則 水準測量 点検調整の許容範囲テーブル
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.33 水準測量の点検調整の許容範囲テーブル

精密水準測量ではインバー製(熱膨張が極めて小さい合金製)の標尺が使われます。

標尺は必ず測点に鉛直に立てる必要があります。

傾いた状態では読み取り値が大きくなるため、垂直保持のために円形気泡管が取り付けられているものもあります。

レベルと標尺の比較

2つの機器の役割を比較します。

項目 レベル(水準儀) 標尺(スタッフ)
役割 水平視準線を形成し目盛りを読む 測点に立てて読み取られる目盛りを提供
設置場所 前後の中間付近(三脚で据え付け) 後視点・前視点・移器点(鉛直に保持)
試験ポイント オートレベル・電子レベルの違い インバー標尺・鉛直保持の重要性

水準測量は「レベルで読む・標尺で読まれる」という役割分担で成立しています。

どちらが欠けても観測は完成しません。

試験で問われやすいポイント

平成28年第11問では、レベルの種類ごとの機能の正誤問題が出題されました。

「電子レベルはバーコードが付いた専用標尺を使用し、標尺の目盛りを自動的に読み取ることができる」という内容が正しい選択肢として出題されています。

コンペンセータについては「整準後に視準線を自動的に水平に補正する機構」という機能説明が問われています。

標尺の鉛直保持についても「傾くと読み取り値が実際より大きくなる」という点が試験頻出です。

混同しやすい用語

レベルと標尺

レベルは「見る側(読む側)」、標尺は「見られる側(読まれる側)」です。

「レベルが標尺を読む」という方向で覚えてください。

オートレベルと電子レベル

オートレベルは目で読む一般的なレベル、電子レベルはバーコード標尺と組み合わせて自動読取りするタイプです。

精度・用途が異なります。

試験での問われ方|ソクタの一言

「電子レベルは通常の標尺でも使用できる」という誤りが選択肢に登場することがあります。電子レベルは専用のバーコード標尺が必要です。

また、標尺が傾いたまま観測すると読み取り値が実際の値より大きくなる(傾き誤差)ことも出題されます。

一問一答

問題:水準測量において、標尺は測点に鉛直に立てる必要がある。

〇か×か。

答え:

標尺が傾くと視準線が当たる位置が高くなり、読み取り値が実際より大きくなります。円形気泡管で鉛直を確認しながら保持します。

問題:電子レベルは、通常の目盛りが刻まれた標尺であれば何でも使用できる。

〇か×か。

答え:×

電子レベルは専用のバーコード標尺と組み合わせて使います。通常の標尺では自動読取りができません。

問題:レベル(水準儀)は、水平な視準線を形成して標尺の目盛りを読み取る機器である。

〇か×か。

答え:

レベルの基本的な役割の説明として正しい記述です。三脚に据え付け、気泡管または自動補正機構で視準線を水平に保ちます。

まとめ

今回はレベルと標尺の役割の違いについて説明しました。

レベルは水平視準線を形成して標尺を読む機器、標尺は測点に鉛直に立てて読まれる棒です。

「レベルが標尺を読む」という方向を軸に、種類・使い方の違いを整理しておきましょう。

視準距離を前後でそろえることの意味についてはこちらの記事も参考にしてください。

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参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)第3章 水準測量
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

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測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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