公共測量における1級水準測量について、a〜eの5つの記述から「明らかに間違っているものだけの組合せ」を選ぶ問題です。
次のa〜eの文は、公共測量における1級水準測量について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.三脚の沈下による誤差を軽減するため、標尺を後視、後視、前視、前視の順に読み取る。
b.標尺補正のための温度測定は、観測の開始時、終了時及び固定点到着時ごとに実施する。
c.電子レベルの点検調整においては、円形水準器及び視準線の点検調整並びにコンペンセータの点検を行う。
d.点検調整は、観測着手前と観測期間中おおむね10日ごとに実施する。
e.正標高補正計算を行うため、気圧を測定する。
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和5年測量士補試験問題集 No.10)
| 記述 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| a. 三脚の沈下による誤差を軽減するため、標尺を「後視、後視、前視、前視」の順に読み取る。 | ×(誤り) | 沈下は時間とともに進むため、読定順は後視→前視→前視→後視(時間に対し対称)とする。「後視、後視、前視、前視」は誤り。 |
| b. 標尺補正の温度測定は、観測の開始時・終了時・固定点到着時ごとに実施する。 | ○(正しい) | 標尺補正用の温度は開始時・終了時・固定点到着時に測定する。記述どおり。 |
| c. 電子レベルの点検調整では、円形水準器・視準線の点検調整に加えコンペンセータの点検を行う。 | ○(正しい) | 自動レベル・電子レベルはコンペンセータの点検も行う。記述どおり。 |
| d. 点検調整は、観測着手前と観測期間中おおむね10日ごとに実施する。 | ○(正しい) | 観測着手前と、期間中おおむね10日ごとに点検調整を行う。記述どおり。 |
| e. 正標高補正計算を行うため、気圧を測定する。 | ×(誤り) | 正標高補正計算に必要なのは重力(重力値)であり、「気圧」ではない。記述は誤り。 |
三脚沈下対策の読定順は「後視→前視→前視→後視」(時間に対し対称)。「後・後・前・前」は誤り。
正標高補正計算に使うのは「重力」。「気圧」は誤り。気圧は標高補正には使いません。
問題:1級水準測量で三脚の沈下誤差を抑えるには、標尺を「後視→前視→前視→後視」の順に読む。○か×か。
答え:○
沈下は時間に比例して進むため、時間に対称な読定順にして影響を打ち消します。
参考
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:2(a・eが誤り)
記述aと記述eに誤りがあります。