公共測量における測量作業機関の現場対応について、a〜eの5つの記述から「明らかに間違っているものだけの組合せ」を選ぶ問題です。安全管理・守秘・土地立入のマナーが問われています。
次のa〜eの文は、公共測量における測量作業機関の対応について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.気象庁から高温注意情報が発表されていたので、現地作業ではこまめな水分補給を心がけながら作業を続けた。
b.現地作業の前に、その作業に伴う危険に関する情報を担当者で話し合って共有する危険予知活動(KY活動)を行い、安全に対する意識を高めた。
c.測量計画機関から貸与された測量成果を、他の測量計画機関から受注した作業においても有効活用するため、社内で適切に保存した。
d.基準点測量を実施の際、観測の支障となる樹木があったが、現地作業を早く終えるため、所有者の承諾を得ずに伐採した。現地作業終了後、速やかに所有者に連絡した。
e.E市が発注する基準点測量において、E市の公園内に新点を設置することになった。利用者が安全に公園を利用できるように、新点を地下に設置した。
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和元年測量士補試験問題集 No.2)
| 記述 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| a. 高温注意情報の中、こまめな水分補給を心がけて作業を続けた。 | ○(正しい) | 熱中症対策として適切な安全配慮。問題ない。 |
| b. 現地作業前に危険予知活動(KY活動)で危険情報を共有した。 | ○(正しい) | 作業前の安全確認として適切。問題ない。 |
| c. 貸与された測量成果を、他の測量計画機関から受注した作業でも有効活用するため社内保存した。 | ×(誤り) | 貸与された測量成果はその作業の目的の範囲でのみ使用し、作業完了後は返却するのが原則。別の発注者の作業に流用するのは目的外利用であり不適切。 |
| d. 観測の支障となる樹木を、所有者の承諾を得ずに伐採した(事後に連絡)。 | ×(誤り) | 障害物の伐採にはあらかじめ所有者(占有者)の承諾が必要。早く終えたいという理由で承諾なしに伐採するのは不適切。 |
| e. 公園内の新点を、利用者の安全のため地下に設置した。 | ○(正しい) | 人の通行が多い場所では地下に標識を設置することがあり、安全への配慮として適切。問題ない。 |
この種の「現場対応の良否」問題は、安全配慮はすべて○、相手の権利を無視した行為は×という軸で読むと迷いません。
問題:観測の支障となる樹木は、作業を急ぐ場合は所有者の承諾を得ずに伐採してよい。○か×か。
答え:×
伐採にはあらかじめ所有者(占有者)の承諾が必要です。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:4(c・dが誤り)
記述cと記述dに誤りがあります。