GNSS測量機を用いた測量の誤差について、ア〜エの語句の組合せを選ぶ問題です。周波数に依存する誤差としない誤差の区別がポイントです。
次の文は、GNSS測量機を用いた測量の誤差について述べたものである。ア〜エに入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
電波が伝搬する過程で生じる誤差のうち、 ア は周波数に依存するため、2周波の観測により軽減できる。一方、 イ は周波数に依存せず、2周波でも軽減できないため、基線解析ソフトの標準値で近似補正する。 ウ 法では、電子基準点の補正量を取得して誤差を軽減する。ただし、電波が構造物などに反射して受信される現象である エ による誤差は ウ 法でも補正できない。
| ア | イ | ウ | エ | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 電離層遅延誤差 | 対流圏遅延誤差 | ネットワーク型RTK | マルチパス |
| 2 | 電離層遅延誤差 | 成層圏遅延誤差 | キネマティック | サイクルスリップ |
| 3 | 成層圏遅延誤差 | 対流圏遅延誤差 | ネットワーク型RTK | アンテナ位相特性 |
| 4 | 対流圏遅延誤差 | 成層圏遅延誤差 | ネットワーク型RTK | マルチパス |
| 5 | 対流圏遅延誤差 | 電離層遅延誤差 | キネマティック | サイクルスリップ |
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(平成30年測量士補試験問題集 No.9)
| 空欄 | 語句 | 解説 |
|---|---|---|
| ア | 電離層遅延誤差 | 周波数に依存するので2周波で軽減できる。長基線で2周波が必要な理由。 |
| イ | 対流圏遅延誤差 | 周波数に依存しないため2周波でも軽減できず、標準値で近似補正する。 |
| ウ | ネットワーク型RTK | 電子基準点の補正量を使って誤差を軽減する手法。 |
| エ | マルチパス | 構造物などの反射波による誤差。補正できないので選点で避ける。 |
核心は電離層遅延=周波数依存(2周波で消せる)/対流圏遅延=周波数非依存(消せない)。マルチパスは補正不可なので、周囲に反射物のない場所を選点します。
問題:2周波の観測で軽減できるのは、電離層遅延誤差と対流圏遅延誤差のどちらか。
答え:電離層遅延誤差。
周波数に依存するためです。対流圏遅延は軽減できません。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:1(電離層・対流圏・ネットワーク型RTK・マルチパス)
ア電離層遅延誤差、イ対流圏遅延誤差、ウネットワーク型RTK、エマルチパスです。