セオドライト(トランジット)の水平角観測で、望遠鏡の正(右)・反(左)の観測値を平均しても消去できない誤差の組合せを選ぶ問題です。
次のa〜eの文は、セオドライトを用いた水平角観測における誤差について述べたものである。望遠鏡の正(右)・反(左)の観測値を平均しても消去できない誤差の組合せはどれか。次の中から選べ。
a.空気密度の不均一さによる目標像のゆらぎのために生じる誤差。
b.セオドライトの水平軸が、鉛直線と直交していないために生じる水平軸誤差。
c.セオドライトの水平軸と望遠鏡の視準線が、直交していないために生じる視準軸誤差。
d.セオドライトの鉛直軸が、鉛直線から傾いているために生じる鉛直軸誤差。
e.セオドライトの水平目盛盤の中心が、鉛直軸の中心と一致していないために生じる偏心誤差。
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(平成24年測量士補試験問題集 No.8)
| 記述 | 正反平均で | 解説 |
|---|---|---|
| a 目標像のゆらぎ | 消去できない | 大気によるランダム誤差で正反平均でも消えない。 |
| b 水平軸誤差 | 消去できる | 正反で符号が逆になり平均で消える。 |
| c 視準軸誤差 | 消去できる | 正反平均で消える。 |
| d 鉛直軸誤差 | 消去できない | 正反平均でも消えない。整準を丁寧に行うしかない。 |
| e 偏心誤差 | 消去できる | 目盛盤の偏心は正反平均で消える。 |
消去できないのは a・d なので、選択肢2です。
正反平均でも消えない=鉛直軸誤差・大気のゆらぎ(ランダム誤差)。水平軸・視準軸・偏心誤差は正反平均で消えます。鉛直軸誤差は整準(気泡管の調整)で小さくします。
問題:セオドライトの誤差のうち、正反平均でも消去できない器械誤差は何か。
答え:鉛直軸誤差。
整準を丁寧に行うことでしか小さくできません。
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:2(a・d は正反平均で消去できない)
目標像のゆらぎと鉛直軸誤差は正反平均で消えません。