ソクタ
正誤問題、わかってたはずなのに引っかけにやられる…そんな経験ありませんか?測量士補の正誤問題は、じつは毎年ほぼ同じ「定番の誤り」が言い回しを変えて出ています。先回りして覚えてしまえば、得点が安定します。
この記事の要点
測量士補28問の多くは正誤・語句問題です。出る引っかけは分野ごとにほぼ決まっています。本記事は「よくある誤り(×)→正しい知識(○)」を分野別に総まとめし、それぞれ詳しい解説記事に橋渡しします。引っかけを「知っている誤り」に変えてしまうのが狙いです。
計算問題の対策は頻出計算パターン6種にまとめています。この記事は、それとは別の正誤・語句問題の引っかけに絞った総まとめです。
各項目の「正しい知識」は、リンク先の解説記事で過去問の数値や条文と照らして詳しく確認できます。
×「水平角観測の誤差は、正反(望遠鏡正・反)の平均をとればすべて消える」
○ 正反平均で消えるのは視準軸誤差・水平軸誤差・偏心誤差。鉛直軸誤差は正反平均でも消えません。これが最大の引っかけです。
×「ジオイドはなめらかな回転楕円体である」
○ なめらかなのは準拠楕円体(GRS80)のほう。ジオイドは重力にもとづく凸凹のある面です。標高=楕円体高−ジオイド高で、GNSSで直接得られるのは楕円体高です。
×「セミ・ダイナミック補正のパラメータは、一度決めたら毎年同じものを使う」
○ 補正パラメータは毎年更新され、観測時点の最新版を使います。成果は元期(測地成果の基準時点)、観測は今期。地殻変動のぶんを補正してそろえる、という関係を押さえます。
×「標尺補正は、気温に関係なく常に同じ向きに足す」
○ 標尺補正は尺定数と温度膨張で決まり、符号の向きでつまずく人が多いところ。高低差の正負によって補正の入り方が変わります。
×「UAV測量はすべてレーザ(航空レーザ)で計測する」
○ UAVにはカメラを載せた写真測量もあり、必ずしもレーザではありません。また地上レーザ測量は室内やトンネル内部でも使えるのが空からのUAVとの違いです。
×「航空レーザ測量の欠測率は、計測した全グリッド数を分母にする」
○ 水部など計測対象外のグリッドは分母から除きます。ここを除き忘れると欠測率がずれる、という頻出の引っかけです。
×「地図投影法は、正角と正積を同時に満たすことができる」
○ 正角(角度が正しい)と正積(面積が正しい)は同時には成立しません。UTM・平面直角座標系は正角図法(横メルカトル)で、面積はわずかに歪みます。
×「基盤地図情報と電子国土基本図は同じもの」
○ 別物です。基盤地図情報は位置の基準となる基本項目をベクトルで整備したもので、電子国土基本図とは階層(役割)が異なります。
×「河川の左岸・右岸は、地図を見て左側・右側で決まる」
○ 下流に向かって左が左岸、右が右岸です。見る向きで決めるのではありません。河川測量の横断測量・距離標の理解とセットで問われます。
① 「すべて/必ず/同じ」などの断定語を疑う。誤りの選択肢は言い切りで作られがちです。
② 「消える誤差/消えない誤差」「分母に入る/入らない」のように、対になる知識を比較で覚える。単独で覚えるより引っかけに強くなります。
③ 迷ったら詳しい解説記事で過去問の言い回しを確認。同じ要点が年度を変えて出るので、一度きちんと押さえれば使い回せます。
問題:水平角観測では、望遠鏡正・反の平均をとれば鉛直軸誤差も消去できる。
〇か×か。
答え:×
正反平均で消えるのは視準軸誤差・水平軸誤差・偏心誤差です。鉛直軸誤差は消えません。
問題:正角図法であれば、面積も正しく表される。
〇か×か。
答え:×
正角と正積は同時には成立しません。正角図法(UTM・平面直角)では面積はわずかに歪みます。
問題:航空レーザ測量の欠測率は、水部を含む全グリッドを分母として計算する。
〇か×か。
答え:×
水部など計測対象外のグリッドは分母から除きます。
引っかけを覚えたら、実際の正誤問題で言い回しに慣れておきましょう。
今回は測量士補の正誤問題で繰り返し出る引っかけを分野別にまとめました。
引っかけは「すべて/必ず/同じ」の断定語と、「消える/消えない」「分母に入る/入らない」といった対の知識でできています。先回りして覚えれば、正誤問題は安定した得点源になります。
各分野の詳しい解説や計算対策もあわせて活用してください。
参考法令・規格
※ この記事の確認日:2026年6月
使い方|ソクタの一言
正誤問題は「知らない」より「うろ覚え」で落とすことのほうが多いです。この総まとめは、各分野の用語記事の要点だけを引っかけの形で並べています。
×の文を読んで「どこが違うか」を自分で言えるか試し、言えなければリンク先で確認する。こうした使い方をすると、短時間で弱点だけをつぶせます。