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「河川測量」と横断測量、同じものと思っていませんか?河川測量の特徴と横断測量との関係をここで整理します。
この記事の要点
河川測量とは、河川の形状・水位・流量などを把握するために行う測量の総称です。横断測量・縦断測量・深浅測量を含む構成と測量士補試験での問われ方を解説します。
河川測量は横断測量だけを指すわけではなく、縦断・横断・深浅測量などを含む総称です。
ここでは河川測量の構成・横断測量の位置づけ・試験での問われ方を整理します。
河川測量とは、河川の形状・水位・流量・土砂の堆積などを把握するために行う、一連の測量作業の総称です。
河川の管理・改修・治水計画のために必要なデータを取得するための測量であり、縦断測量・横断測量・深浅測量・水位観測などの工程を含みます。
簡単に言えば、川の形・幅・深さ・流れを測る測量です。洪水ハザードマップや護岸整備の設計データになります。水面下の形状を測る深浅測量や流速計測も含みます。
河川測量は路線測量と同様に複数の工程を含む総称です。
主な構成は次のとおりです。
河川の流れ方向(上流〜下流)の標高変化を測定します。河床・堤防の高さを把握するために使います。
河川の流れと直角方向(川幅方向)の断面形状を測定します。堤防・川底・護岸の形を把握するために使います。
河川の水深を測定します。流量計算・土砂堆積状況の把握に使います。
水位標(量水標)を使って水位の変化を継続的に観測します。
横断測量は河川測量の中でも特に重要な工程です。
河川測量の作業方法は、作業規程の準則(下図)の第5編第3章に規定されています。
一定間隔(測点ごと)に横断面のデータを取得し、横断図を作成します。
この横断図から断面積を求め、流量計算や土量計算の基礎データとして使います。
河川の改修工事(堤防の整備・河道掘削など)でも横断測量の結果が設計の基礎になります。
どちらも標高に関係しますが、目的と対象が異なります。
| 項目 | 河川測量 | 水準測量 |
|---|---|---|
| 目的 | 河川の形状・水位・流量などの把握 | 地点間の標高差を求める基準測量 |
| 対象 | 河川(流水・河床・堤防) | 任意の地点(基準点・水準点) |
| 試験ポイント | 含まれる工程の種類と目的 | 精度・誤差配分・観測方法 |
水準測量は測量の基礎技術として広く使われますが、河川測量は河川管理に特化した応用分野です。
令和5年第28問(河川測量の正誤)では、「距離標は堤防の法肩又は法面に設置する(正)」「深浅測量は音響測深機で水深を測定し、浅い場合はロッドを使用する(正)」といった選択肢が出題されています。河川測量の各工程の定義・規定を正誤問題として問われます。
縦断測量・横断測量・深浅測量・水準基標測量の各工程の目的と規定を合わせて覚えておきましょう。
混同しやすい用語
河川測量 ↔ 水準測量
河川測量は河川管理のための測量の総称。
水準測量は標高差を求める基礎測量の手法。
河川測量の中で水準測量の技術を使うことはあるが、両者は別概念。
縦断測量 ↔ 横断測量(河川)
縦断測量=河川の流れ方向(上流〜下流)の標高変化、横断測量=流れと直角方向(川幅方向)の断面形状。
方向の違いに注意。
問題:河川測量とは、横断測量だけを指す言葉である。
〇か×か。
答え:×
河川測量は縦断測量・横断測量・深浅測量・水位観測などを含む一連の測量の総称です。横断測量はその一部にすぎません。
問題:河川の縦断測量では、河川の流れ方向の標高変化を測定する。
〇か×か。
答え:〇
河川の縦断測量は上流から下流への流れ方向に沿って河床や堤防の標高変化を測定します。
問題:深浅測量は、河川測量の一種である。
〇か×か。
答え:〇
深浅測量は河川・湖沼・港湾の水深を測定する測量で、河川測量の工程の一つです。
今回は河川測量について説明しました。
河川測量は河川の管理・改修に必要な情報を取得するための一連の測量で、縦断測量・横断測量・深浅測量・水位観測が含まれます。
横断測量は河川測量の中心的工程ですが、河川測量の全体と同義ではありません。
工程の種類と目的をセットで覚えましょう。
参考法令・規格
※ この記事の確認日:2026年5月
試験での問われ方|ソクタの一言
「河川測量の横断測量で作成されるものは何か」という問いでは「横断図」が正解です。
路線測量でも河川測量でも、横断測量の成果は横断図です。
どちらの文脈でも同じ用語の意味を一貫して理解しておくと問題に迷いません。