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基準点測量と水準測量の違いは?測地測量での整理

ソクタ

ソクタ

基準点測量」と「水準測量」、名前が似ていてどっちがどっちか混乱しませんか?それぞれが測る対象と目的の違いをここで整理します。

この記事の要点

基準点測量と水準測量の違いを測地測量の観点から整理します。水平位置(座標)を求める基準点測量と、高さ(標高)を求める水準測量の役割・使い分けを解説します。

基準点測量は「水平位置(座標)」を求め、水準測量は「高さ(標高)」を求めます。

測地測量のなかでこの2つがどう分かれているかをここで整理します。

基準点測量とは、既知の基準点をもとに新たな点の水平位置(平面座標)を決定する測量です。

一方、水準測量は点の高さ(標高)を求めることを目的とした測量です。

測地測量の中では「水平位置」と「標高」という2つの要素がそれぞれ別の作業によって決められます。

この区分をしっかり理解しておくことが、試験問題を正確に読み解く上で重要です。

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簡単に言えば、基準点測量(平面座標を求める)と水準測量(標高を求める)を組み合わせる話です。三角点などは平面座標だけでなく標高も持つため、水準測量でその標高を別途確定させます。

基準点測量の意味と目的

基準点測量は、既に座標が判明している「既知点」を出発点として、新たに座標を決定したい「新点」の平面位置を求める測量です。

トラバース測量(多角測量)や三角測量などの手法が用いられ、角度と距離の観測から座標を計算します。

求める値は平面直角座標系のX座標・Y座標(北方向・東方向の位置)です。

高さは基本的に扱いません。

水準測量の意味と目的

水準測量は、既知の標高点水準点)をもとに新たな点の標高(高さ)を求める測量です。

水準測量の作業方法は、作業規程の準則(下図)で規定されています。

作業規程の準則 第3章 レベル等による水準測量 要旨
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.30 第3章 レベル等による水準測量 第47条(要旨)

レベル(水準儀)と標尺を使い、前視・後視の読み取りによって高さの差(比高)を積み上げて標高を求めます。

水準測量は「高さ方向(鉛直方向)」を扱う測量であり、平面座標は求めません。

測地測量においても水準測量は独立したカテゴリとして分類されます。

基準点測量と水準測量の違いの整理

2つの測量を比較すると、求める値・使う器械・観測方法がそれぞれ異なります。

項目 基準点測量 水準測量
求める値 水平位置(座標) 高さ(標高)
主な器械 トータルステーション・セオドライト レベル(水準儀)・標尺
試験でのポイント 座標計算・閉合誤差・トラバース 比高計算・閉合差・前視後視

試験では「基準点測量で求めるのは標高か座標か」という形で出題されることがあります。基準点測量=座標(水平位置)と覚えておきましょう。

試験で問われやすいポイント

測量士補試験では基準点測量(問題5〜9番台)と水準測量(問題10〜13番台)が別々の問題として出題されます。令和5年でも、基準点測量はNo.5〜No.9(TS多角測量・GNSS測量)、水準測量はNo.10〜No.13(1級水準測量・計算)として分かれています。

「基準点測量は水平位置(座標)を求める」「水準測量は標高を求める」というそれぞれの目的の違いは各分野の問題を解く前提知識です。基準点測量=座標(TS・GNSS)、水準測量=標高(レベル・標尺)という対応をしっかり覚えておきましょう。

混同しやすい用語

基準点測量 ↔ 水準測量

基準点測量は「平面座標」、水準測量は「標高」を求める。どちらも「基準となる点」を扱うが、求める次元がまったく違う。

トラバース測量 ↔ 水準測量

トラバース測量は基準点測量の一手法であり平面座標を求める。水準測量は高さを求める。使う器械も観測方法もまったく異なる。

試験での問われ方|ソクタの一言

「基準点測量で決定するのは点の標高である」という文章は誤りです。基準点測量は水平位置(座標)を決定する測量です。試験では「何を求める測量か」という問いが繰り返し出てきます。基準点測量=座標、水準測量=標高、この対応を頭に焼き付けておいてください。

一問一答

問題:基準点測量は、点の標高を求めることを主な目的とした測量である。

〇か×か。

答え:×

基準点測量が求めるのは水平位置(平面座標)です。標高を求めるのは水準測量です。

問題:水準測量では、レベル(水準儀)と標尺を使って点の高さの差(比高)を求める。

〇か×か。

答え:

水準測量はレベルと標尺による前視・後視の読み取りで比高を積み上げ、標高を求めます。

問題:測地測量において、基準点測量と水準測量はどちらも平面座標と標高の両方を求める測量として分類される。

〇か×か。

答え:×

基準点測量は平面座標、水準測量は標高をそれぞれ独立して求めます。両方を同時に求めるわけではありません。

まとめ

今回は基準点測量と水準測量の違いについて説明しました。

基準点測量は「水平位置(座標)」、水準測量は「高さ(標高)」を求める測量です。

測地測量の中でこの2つは別カテゴリとして扱われ、器械も手法も異なります。

トラバース測量の計算や閉合誤差についてはこちらの記事も参考にしてください。

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参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)第2章 基準点測量
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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