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「深浅測量」で水の深さを測るって、水準測量と同じことをするの?と思いませんか?深浅測量の目的と、水準測量との違いをここで整理します。
この記事の要点
深浅測量とは、河川・湖沼・港湾の水深を測定する測量です。音響測深機や測量船を使った観測方法と水準測量との違いを測量士補試験向けに解説します。
深浅測量は河川・港湾などの水深を測る測量で、陸上の標高差を測る水準測量とは対象がまったく違います。
使う機器や試験での問われ方といっしょに整理しましょう。
深浅測量とは、河川・湖沼・港湾・海域などにおける水底の深さ(水深)を測定する測量です。
水底の地形を把握し、流量計算・航路の安全確認・土砂堆積状況の把握などに使います。
陸上の地形測量に対して、水中の地形を対象にした測量が深浅測量です。
ザックリ言うと、川・港湾・湖沼などの水底の形状(水深の分布)を面的に把握する測量です。音響測深機(超音波)で水深を連続測定します。「水深」は水面からの深さで、陸上の「標高」とは基準と向きが異なります。
深浅測量の「深浅」とは水の深さと浅さを表す言葉です。
水底の形状(水深の分布)を面的に把握することで、次のような目的に使います。
深浅測量の代表的な観測方法には次のものがあります。
河川測量の作業方法は、作業規程の準則(下図)の第5編第3章に規定されています。
船底から超音波を発射して水底までの時間から水深を算出します。広域・高精度の測量に適します。
ロープ付きのおもりを水中に下ろして水深を読む伝統的な方法です。浅い水域や補完測量に使用します。
音響測深機を搭載した測量船が移動しながら連続的に水深データを取得します。大規模な河川・港湾測量に使われます。
どちらも「高さ・深さ」に関係しますが、測定対象が根本的に異なります。
| 項目 | 深浅測量 | 水準測量 |
|---|---|---|
| 測定対象 | 水面から水底までの深さ(水深) | 地点間の標高差(高さ) |
| 測定場所 | 水中(河川・港湾・湖沼) | 陸上(任意の地点) |
| 主な機器 | 音響測深機・測鉛 | レベル・標尺 |
水深は水面を基準にした深さであり、標高(海面からの高さ)とは基準が異なります。
令和5年第28問(河川測量の正誤)では、「深浅測量は音響測深機で水深を測定し、水深が浅い箇所ではロッドを使用する」という選択肢が出題され、正しい記述として問われています。
深浅測量の成果は「水底の深さ(水深)」であって「標高」ではありません。水準測量(陸上の標高差を測る)との違いは正誤問題で問われる典型的な内容です。
混同しやすい用語
深浅測量 ↔ 水準測量
深浅測量は水中の水深を測る、水準測量は陸上の標高差を測る。
両者は対象・場所・機器が異なる別の測量。
水深 ↔ 標高
水深は水面からの深さ(下向きに増える)、標高は海面(基準面)からの高さ(上向きに増える)。
基準と方向が逆。
問題:深浅測量とは、地点間の標高差を測定する測量である。
〇か×か。
答え:×
深浅測量は水中の水深(水面から水底までの深さ)を測定する測量です。地点間の標高差を測るのは水準測量です。
問題:音響測深機は、超音波を水中に発射して水深を測定する機器である。
〇か×か。
答え:〇
音響測深機は超音波が水底に到達して戻ってくるまでの時間と音速から水深を計算します。深浅測量の代表的な機器です。
問題:深浅測量は、河川測量に含まれる。
〇か×か。
答え:〇
深浅測量は河川の水底地形を把握するための測量で、河川測量の工程の一つです。港湾や湖沼でも行われます。
今回は深浅測量について説明しました。
深浅測量は河川・湖沼・港湾などの水深を測定する測量で、音響測深機や測鉛を使います。
水準測量とは対象(水中 vs 陸上)と測定値(水深 vs 標高差)が異なります。
「水深を測る測量=深浅測量」と覚えておけば試験の選択問題に対応できます。
参考法令・規格
※ この記事の確認日:2026年5月
試験での問われ方|ソクタの一言
「音響測深機は何に使う機器か」という問いでは「深浅測量で水深を測るために使う機器」が正解です。
また「深浅測量は河川測量の一種か」という問いでは「はい、一種です」と答えます。
深浅測量は河川測量・港湾測量の両方で行われますが、試験の文脈では河川測量の中の工程として問われることが多いです。