ソクタ
「測量って、そもそも何を測っているの?」とモヤッとしていませんか?測量は、土地の位置・高さ・形を正確に測って地図やデータにする作業です。何のためにやるか、どんな種類があるかを順に見ると、すっきり分かります。
この記事の要点
測量とは、土地の位置・高さ・形・面積などを測り、地図や数値データにする作業です。地図づくり・工事・土地の境界・防災などの土台になります。測量には、基準点測量・水準測量・地形測量・写真測量・応用測量などいくつもの種類があり、目的に応じて使い分けます。
測量は、測量士補試験で学ぶすべての分野の出発点です。個々の用語に入る前に「何を・何のために測るのか」「どんな種類があるか」をつかむと、その後の学習が一気に楽になります。
ここでは測量とは何かを、はじめての人向けにわかりやすく整理します。
測量とは、土地の位置・高さ・形・面積などを測り、地図や数値データとして表す作業のことです。測量法では「土地の測量」を指し、地図の調製(地図づくり)や測量用写真の撮影も含むと定められています(測量法第3条)。
一言でいうと、「地面の上の位置や高さを正確に測って、地図や図面の形にする作業」です。家を建てる、道路を通す、災害に備える。どれも測量がもとになっています。
測量は、いろいろな仕事の土台になります。主な目的は次のとおりです。
こうした測量がばらばらに行われるとかみ合わなくなるため、測量法が基準やルールを定めています。法律としての目的(重複を除く・正確さの確保)は次の記事を参考にしてください。
測量は、何を測るか・どう測るかによっていくつかの種類に分かれます。測量士補試験のカテゴリとも対応しています。
| 種類 | 何を測るか |
|---|---|
| 基準点測量 | 位置の基準になる点(三角点など)の正確な位置を求める。 |
| 水準測量 | 地点の高さ(標高)を求める。 |
| 地形測量 | 地形の形を測り、地形図をつくる。 |
| 写真測量 | 空中写真などから地形や地物を測る。 |
| 応用測量 | 路線・河川・用地など、目的に応じた測量。 |
| GNSS測量 | 人工衛星の電波を使って位置を求める。 |
| 三次元点群測量 | レーザなどで地形を点の集まり(点群)として測る。 |
「位置は基準点測量、高さは水準測量、形は地形測量」と、何を測るかで分けると整理しやすいです。実際の現場では、これらを組み合わせて行います。
上の種類は「作業の種類」での分け方です。これとは別に、測量法は誰が費用を出すかで「基本測量・公共測量・それ以外」に分類しています。軸が違うので混同しないようにしましょう。
混同しやすい用語
測量 と 測量法
測量は「土地を測る作業そのもの」、測量法は「その測量についてルールを定めた法律」です。行為と法律で別物です。
作業の種類 と 法律上の分類
基準点測量・水準測量などは「作業の種類」、基本測量・公共測量は「費用を誰が出すかでの法律上の分類」。分ける軸が違います。
問題:地点の高さ(標高)を求める測量を何というか。
答え:水準測量。位置の基準を求めるのは基準点測量です。
問題:測量とは、土地の測量のことであり、地図の調製や測量用写真の撮影は含まれない。
〇か×か。
答え:×
測量法では、地図の調製や測量用写真の撮影も測量に含まれます(第3条)。
問題:人工衛星の電波を使って位置を求める測量を何というか。
答え:GNSS測量。
今回は測量とは何かをわかりやすく整理しました。
測量は、土地の位置・高さ・形を測って地図やデータにする作業で、地図づくり・工事・境界・防災の土台になります。種類は、基準点測量・水準測量・地形測量・写真測量・応用測量・GNSS測量・三次元点群測量など。何を測るかで分けると整理しやすいです。
全体像をつかんだら、各分野の記事で中身を深めていきましょう。
参考法令
※ この記事の確認日:2026年6月
学ぶときのポイント|ソクタの一言
測量士補試験は、この「測量の種類」がそのまま勉強の分野になっています。最初に全体の地図(どんな種類があるか)をつかんでおくと、いま自分がどこを勉強しているかが見えて迷いません。
「位置・高さ・形」のどれを求める測量かを意識すると、各分野の役割が結びつきます。