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座標差と距離の関係は?測量計算で使う三平方の定理

ソクタ

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座標差から距離を求めるとき、三平方の定理を使うってピンと来ますか?座標差と距離の関係とその計算の仕組みをここで整理します。

この記事の要点

座標差と距離の関係を測量計算で使う三平方の定理から解説します。緯距ΔXと経距ΔYから2点間距離を求める方法を整理します。

2点間の距離はΔXとΔYから三平方の定理で求めます。

座標差(経距・緯距)と距離の関係、そして逆算の方法をここで整理します。

座標差とは、2点間のX座標の差(ΔX)とY座標の差(ΔY)のことです。

2点のX座標の差をΔX(緯距)、Y座標の差をΔY(経距)とすると、2点間の水平距離Lは三平方の定理によりL=√(ΔX²+ΔY²)で求めます

また逆に、距離Lと方位角αがわかれば、ΔX=L×cosα、ΔY=L×sinαで座標差を計算できます。

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簡単に言えば、2点の座標(X・Y)が分かれば、三平方の定理(√(ΔX²+ΔY²))で2点間の距離が計算できます。「地図上の2点の間をピタゴラスの定理でつなぐ」みたいなイメージです。

座標差(ΔX・ΔY)の意味

平面直角座標系では、X軸が北方向、Y軸が東方向を表します(測量の座標系では通常の数学と軸の意味が異なります)。

緯距ΔXはX座標の差(南北方向の変化)、経距ΔYはY座標の差(東西方向の変化)を表します。

ΔXとΔYは正・負の値をとります。

北向き・東向きが正、南向き・西向きが負というのが一般的な定義ですが、座標系の定義によって異なる場合があります。

問題文の定義を確認してください。

三平方の定理による距離の計算

2点間の距離は直角三角形の斜辺として求められます。

作業規程の準則(下図)では、観測精度の区分が定められています。

作業規程の準則 水平角・鉛直角観測精度テーブル
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.22 水平角・鉛直角観測の精度区分(倍角差・観測差の許容範囲)

ΔXを縦辺、ΔYを横辺とする直角三角形の斜辺が2点間の水平距離です。

L=√(ΔX²+ΔY²)という計算は測量計算の基本公式です。

座標差・距離・方位角の関係の整理

3つの量の相互関係を整理します。

求めるもの 与えられるもの 計算式
経距・緯距(ΔX・ΔY) 距離L・方位角α ΔX=L×cosα、ΔY=L×sinα
距離L ΔX・ΔY L=√(ΔX²+ΔY²)
方位角α ΔX・ΔY tanα=ΔY÷ΔX(象限に注意)

方位角をΔX・ΔYから求める際は、ΔXとΔYの符号から象限(北東・南東・南西・北西)を判断して角度を補正する必要があります。

試験で問われやすいポイント

令和6年第6問(計算:平面直角座標)では、点Aの座標(XA=−800.00m、YA=+1,100.00m)から方向角305°00'00"・平面距離1,000mの位置にある点Bの座標を求める問題が出題されています(正答:XB≒−226.42m、YB≒+280.85m、選択肢4)。ΔX=L×cosα、ΔY=L×sinαを使い、ΔX≒+573.58m・ΔY≒−819.15mを求めてXB・YBを計算します。

この問題では平面直角座標系においてX軸が北方向・Y軸が東方向という前提が必要です。「緯距ΔXはcosα(北南成分)、経距ΔYはsinα(東西成分)」という対応を確実に押さえましょう。

混同しやすい用語

座標差 ↔ 距離

座標差はΔXとΔYの2つの値(ベクトル)、距離は√(ΔX²+ΔY²)の1つの値(スカラー)。座標差=距離ではない。

緯距(ΔX) ↔ 経距(ΔY)

平面直角座標系では緯距ΔXが北南方向(X軸)、経距ΔYが東西方向(Y軸)。通常の数学の「x=横・y=縦」と逆なので要注意。

試験での問われ方|ソクタの一言

緯距ΔX=L×cosα(北向き成分)、経距ΔY=L×sinα(東向き成分)が正しい計算式です。方位角0°(北)でcosα=1のためΔXが最大、90°(東)でsinα=1のためΔYが最大となります。(2026-05-22確認)

一問一答

問題:2点間の水平距離Lは、緯距ΔXと経距ΔYを使って√(ΔX²+ΔY²)で求めることができる。

〇か×か。

答え:

三平方の定理の直接の適用です。ΔXとΔYが直角三角形の2辺、Lが斜辺です。

問題:平面直角座標系において、緯距ΔXは東西方向の座標差を表す。

〇か×か。

答え:×

緯距ΔXは北南方向(X軸方向)の差です。東西方向はΔY(経距)です。

問題:方位角αと距離Lから緯距ΔXを求めるには、ΔX=L×cosαを使う。

〇か×か。

答え:

測量の座標系(X軸=北方向)では、北基準の方位角αに対してΔX=L×cosαが成立します。

問題(令和6年第6問より):点AのXA=−800.00m、YA=+1,100.00m。点Aから方向角305°00'00"・平面距離1,000mの位置にある点Bの座標は?

答え:XB≒−226.42m、YB≒+280.85m

ΔX=1,000×cos305°≒+573.58m、ΔY=1,000×sin305°≒−819.15m
XB=−800.00+573.58≒−226.42m、YB=+1,100.00−819.15≒+280.85m

まとめ

今回は座標差と距離の関係について説明しました。

2点間の距離はΔX²+ΔY²の平方根(三平方の定理)で求めます。

距離と方位角から経距・緯距を求める計算と、その逆算がトラバース計算の核心です。

平面直角座標系のX軸は北方向という点も忘れずに。

経距・緯距の詳細についてはこちらも参考にしてください。

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参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)第2章 基準点測量
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測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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