ソクタ
「道路をつくるのに、そもそも測量って何のためにやるの?」と思ったことはありませんか?道路の測量は、設計図のとおりに道路を地面の上に正確に再現するための作業です。流れで見ると分かりやすくなります。
この記事の要点
道路の測量は、道路を計画 → 設計 → 用地取得 → 施工 → 管理と進める各段階で、位置・高さ・形を正確に決めるために行います。中心になるのが路線測量(中心線測量・縦断測量・横断測量)で、土地を買う範囲を確定する用地測量も欠かせません。
道路の測量は、測量士補試験では応用測量分野(No.25〜26あたり)で問われます。個々の用語の前に「何のために・どの段階でどんな測量をするか」をつかむと、各テーマが理解しやすくなります。
ここでは道路の測量の目的と全体の流れを、はじめての人向けに整理します。
道路の測量とは、道路を新しくつくったり改良したりするときに、設計図どおりの位置・高さ・形を現地に正確に表すために行う測量です。図面の上で決めた道路を、実際の地面の上に間違いなく再現するのが役割です。
一言でいうと、「図面の道路を、ずれなく地面に写し取るための測量」です。線の通り道(中心線)、高さの上り下り(縦断)、断面の形(横断)、買う土地の範囲(用地)を、それぞれ測って決めていきます。
道路は段階を踏んでつくられ、各段階で測量が使われます。
| 段階 | 測量の役割 |
|---|---|
| 計画・調査 | 地形を測って、どこに道路を通すかを検討する。 |
| 設計 | 中心線・縦断・横断を測り、道路の形(線形・勾配・断面)を決める。 |
| 用地取得 | 買う土地の範囲(用地幅)と境界を確定する。 |
| 施工 | 設計どおりの位置・高さを現地に出して工事を進める。 |
| 管理・維持 | 出来ばえの確認や、できた道路の維持管理に使う。 |
「どこに・どんな高さ・どんな断面で・どの範囲に」道路をつくるかを、測量が一つずつ確定していきます。
道路の測量の中心は路線測量です。あわせて用地測量も行います。それぞれ専用の記事があります。
| 測量 | 何を決めるか |
|---|---|
| 路線測量 | 道路など線状の構造物の位置・形を決める測量の総称。 |
| 中心線測量 | 道路の中心の通り道(中心線)を地上に設定する。IP点や曲線を決める。 |
| 縦断測量 | 中心線に沿った高さの変化(勾配)を求める。 |
| 横断測量 | 中心線に直角な断面の形を求める(盛土・切土の計算に使う)。 |
| 用地測量 | 道路にするために買う土地の範囲・境界・面積を確定する。 |
道路の測量の中心は「路線測量」で、その中に中心線・縦断・横断測量が含まれます。土地を買う段になると用地測量が加わる、という関係です。
混同しやすい用語
道路の測量 と 路線測量
道路の測量は「道路づくりのための測量」全体を指す言い方。路線測量は、その中心になる、線状構造物の位置・形を決める測量の正式な呼び名です。
縦断測量 と 横断測量
縦断測量は中心線に沿った高さ(縦の上り下り)、横断測量は中心線に直角な断面の形。方向が違います。
問題:道路の測量の中心となる、線状構造物の位置や形を決める測量の総称を何というか。
答え:路線測量。中心線測量・縦断測量・横断測量などをまとめた呼び名です。
問題:中心線に直角な断面の形を求める測量は、縦断測量である。
〇か×か。
答え:×
中心線に直角な断面を求めるのは横断測量です。縦断測量は中心線に沿った高さの変化を求めます。
問題:道路にするために買う土地の範囲や境界を確定する測量を何というか。
答え:用地測量。用地幅や境界、面積を確定します。
今回は道路の測量は何のために行うかを整理しました。
道路の測量は、計画から管理までの各段階で、道路の位置・高さ・形・用地を正確に決めるための作業です。中心は路線測量(中心線・縦断・横断)で、土地を買う段階で用地測量が加わります。
流れをつかんだら、中心線・縦断・横断・用地の各記事で中身を深めていきましょう。
参考
※ この記事の確認日:2026年6月
試験での問われ方|ソクタの一言
応用測量では、路線測量の作業の順番(中心線測量 → 縦断測量 → 横断測量)や、各測量で何を求めるかが問われます。曲線(円曲線・クロソイド)の計算も定番です。
全体の流れを地図がわりにして、中心線・縦断・横断・用地の各記事で中身を深めると、応用測量の問題が読みやすくなります。