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RTK測量とスタティック測量の違いは?

ソクタ

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「RTK」と「スタティック」、どっちがどんな場面で使うのかごちゃごちゃになりませんか?測定方法の違いと使い分けの基準をここで整理します。

この記事の要点

RTK測量とスタティック測量の違いをGNSS測量の観点から解説します。リアルタイム測位のRTKと静止観測後処理のスタティックの精度・用途・観測時間の違いを整理します。

RTKはリアルタイムで測位結果が出る手法、スタティックは静止観測して後処理する精度重視の手法です。

ここでは精度・観測時間・用途の違いと、測量での使い分けを整理します。

RTK(リアルタイムキネマティック)測量とは、基準局から移動局へリアルタイムで補正データを送信し、現場でその場で高精度の位置を求める手法です。

スタティック測量は、観測点に受信機を静止させて一定時間(数十分〜数時間)観測し、取得したデータを後処理(基線解析)で解析して座標を求める手法です。

スタティック測量の方が精度が高く、基準点測量に広く使われます

RTKは効率が高く、細部測量や地形測量などに使われます。

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一言でいうと、RTKは「その場でリアルタイムに位置が確定する即席型」、スタティックは「長時間観測してあとでじっくり計算する熟成型」です。「コンビニで食べる(RTK)か、家に持ち帰ってゆっくり食べる(スタティック)」みたいなイメージです。

RTK測量の特徴

RTK測量は基準局(既知点)と移動局をリアルタイムの通信(無線・携帯電話回線など)で接続し、現場で即座に座標を確認できます。

観測時間が短く(数秒〜数分)、測点数の多い測量に効率的です。

ただし、通信環境が必要であること、スタティックに比べて精度がやや劣る点があります。

ネットワーク型RTKは電子基準点網を基準局として使い、基準局を現地に設置しなくても使えるサービスです。

スタティック測量の特徴

スタティック測量は観測点に受信機を静止させ、長時間(基線長・等級に応じた時間)連続観測します。

観測後に基線解析ソフトで後処理を行い、2点間の基線ベクトルを求めます。

精度はcm〜mm級で、1〜4級基準点測量に使われます。

具体的な観測時間の下限は最新の作業規程の準則で確認してください。

RTK測量とスタティック測量の比較

2つの手法を主要な観点で比較します。

項目 RTK測量 スタティック測量
結果の取得 リアルタイム(現場) 後処理(事務所で基線解析)
観測時間 短い(数秒〜数分) 長い(数十分〜数時間)
精度 cm級 mm〜cm級(高精度)
通信の必要性 必要(基準局→移動局へリアルタイム送信) 不要(後処理で解析)
主な用途 細部測量・地形測量・多点の効率的観測 1〜4級基準点測量・高精度が求められる測量

基準点測量の等級によって使える手法が定められています。

具体的な適用条件は最新の作業規程の準則で確認してください。

RTK法・スタティック法それぞれの使用衛星数の標準は、作業規程の準則(下図)で定められています。

作業規程の準則 GNSS観測方法別 使用衛星数テーブル
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.20 GNSS観測方法(スタティック法・RTK法等)と使用衛星数の標準

試験で問われやすいポイント

RTKとスタティックを直接対比する問題はR2〜R6では確認されていません。R4 No.8(令和4年第8問)では「搬送波位相を用いた干渉測位・基線解析・セミ・ダイナミック補正」の空欄補充が出題され(正答5)、スタティック測量の後処理として基線解析が必要である概念が前提知識となります。

「スタティック→後処理(基線解析)→座標計算」「RTK→リアルタイム(基線解析不要)」という対比は準則の基礎知識として整理しておきましょう。

混同しやすい用語

RTK測量 ↔ スタティック測量

RTKはリアルタイム・短時間観測、スタティックは後処理・長時間観測。

どちらも相対測位だが結果の得方と精度が異なる。

移動局 ↔ 固定局(基準局)

RTKでは固定局(既知点)が補正データを送信し、移動局が受信して測位する。

役割の違いを混同しないこと。

試験での問われ方|ソクタの一言

「RTK測量は観測後に基線解析を行って座標を決定する」は誤りです。

RTKはリアルタイムで座標を取得します。

基線解析が必要なのはスタティック測量です。

この区別は試験頻出です。

また「スタティック測量の観測時間は短くてよい」も誤り。

スタティックは一定時間の静止観測が必要です。

一問一答

問題:RTK測量は観測後に基線解析を行って最終座標を決定する手法である。〇か×か。

答え:×

RTK測量は観測後に基線解析を行って座標を決定するという記述は誤りです。RTK測量はリアルタイムで座標を取得します。後処理の基線解析が必要なのはスタティック測量です。

問題:スタティック測量では、観測点に受信機を静止させて一定時間連続観測し、後処理で基線ベクトルを求める。〇か×か。

答え:

スタティック測量の基本手順の説明として正しいです。

問題:RTK測量はスタティック測量より観測時間が短く、現場でリアルタイムに座標を確認できる。〇か×か。

答え:

RTKの特徴の説明として正しいです。現場での即時確認が可能です。

まとめ

今回はRTK測量とスタティック測量の違いについて説明しました。

スタティック測量は後処理(基線解析)・長時間観測で高精度。RTKはリアルタイム・短時間観測で効率重視。

精度が高いスタティックが基準点測量の主役ですが、効率が求められる場面ではRTKが活躍します。

基線解析の詳細はこちらも参考にしてください。

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令和5年 基準点・GNSS分野(No.5〜9)過去問解説はこちら

参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)第7章 GNSS測量
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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