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「土地家屋調査士をめざすなら、まず測量士補を取れ」ってよく聞くけど、何がどう免除されるの?免除されるのは試験の一部だけで、仕組みを知らないと損も得もします。ここで整理しましょう。
この記事の要点
土地家屋調査士試験は午前の部と午後の部の2部構成。測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士のいずれかに合格していると、午前の部が免除されます。中でも測量士補は受験資格がなく最も取りやすいため、午前免除の「定番ルート」になっています。ただし免除されるのは午前だけで、合否を分ける午後の部(本体)は別途受験が必要です。
土地家屋調査士をめざす多くの人が、その前に測量士補を取得します。理由は「午前免除」。まずこの仕組みと、なぜ測量士補が選ばれるのかを整理します。
土地家屋調査士試験(法務省が管轄する国家試験)は、1日のなかで午前の部と午後の部に分かれています。
午前の部は測量・作図に関する知識や技能(平面測量・作図など)を問う内容です。午後の部は民法・不動産登記法などの知識と、土地・建物の調査・測量に関する書式(記述式)で、これが土地家屋調査士試験の本体にあたります。
ざっくり言うと、午後の部が「本番」、午前の部は「測量の基礎を測るパート」です。多くの受験者は午前の部を免除にして、午後の部の対策に集中します。
次のいずれかの資格(試験合格)を持っていると、土地家屋調査士試験の午前の部が免除されます。
| 免除に使える資格 | 受験資格 | 取りやすさの目安 |
|---|---|---|
| 測量士補 | 不問(誰でも受験可) | ◎ 最も取りやすい |
| 測量士 | 不問(誰でも受験可) | ○ 測量士補より難しい |
| 一級建築士 | 実務経験等が必要 | △ 範囲が広く負担大 |
| 二級建築士 | 学歴・実務経験等が必要 | △ 学科+製図で負担大 |
このうち受験資格の制限がなく、学習範囲も比較的しぼられている測量士補が、午前免除の最短ルートとして選ばれています。
① 受験資格がない。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受けられます(測量士補は国土地理院が実施する国家試験)。
② 合格率が比較的高い。おおむね30〜40%前後で推移しており、過去問中心の対策で十分に狙えます(最新の合格率は必ず公式情報で確認してください)。
③ 午前の部を直接受ける人は少ない。午前の部は対策しづらく、実際にはほとんどの受験者が測量士補などで免除を受けてから午後の部に臨みます。つまり「測量士補で午前免除」は例外ではなく王道です。
測量士補の学習法は独学勉強法や学習ロードマップ、出る所は頻出要点マップにまとめています。
① 免除されるのは「午前の部」だけ。合否の中心である午後の部(民法・不動産登記法・書式)は免除されません。測量士補はあくまで「入口の負担を減らす」もので、土地家屋調査士そのものが楽になるわけではありません。
② 免除には申請(証明書類)が必要。測量士補の合格証書・登録に関する書類などを、土地家屋調査士試験の出願時に提出して免除を受けます。必要書類や手続きは出願先で必ず確認してください。
③ 一度取得した測量士補の資格に有効期限はありません。先に取っておけば、土地家屋調査士をめざすときにそのまま午前免除に使えます。
測量士補試験は例年5月、土地家屋調査士試験は例年10月に実施されます(最新の日程は公式で確認)。
同じ年の5月に測量士補に合格→10月の土地家屋調査士は午前免除で午後に集中、という1年計画が立てやすいのが、このルートの利点です。先に測量士補だけ取っておき、翌年以降に調査士へ進むこともできます。
混同しやすい用語
午前の部 と 午後の部
午前の部は測量・作図の知識を問うパート、午後の部は民法・不動産登記法と書式(記述)で試験の本体です。測量士補で免除になるのは午前の部だけです。
受験資格 と 免除資格
測量士補は「受験資格」が不要(誰でも受けられる)。その測量士補が、土地家屋調査士の「午前免除」に使える資格になる、という関係です。
問題:測量士補に合格すると、土地家屋調査士試験の午前の部・午後の部の両方が免除される。
〇か×か。
答え:×
免除されるのは午前の部だけです。午後の部(本体)は別途受験が必要です。
問題:土地家屋調査士の午前免除に使えるのは、測量士補・測量士・一級建築士・二級建築士のいずれかである。
〇か×か。
答え:〇
このうち受験資格が不要で取りやすい測量士補が定番ルートです。
問題:測量士補は受験資格(年齢・学歴・実務経験)が必要である。
〇か×か。
答え:×
測量士補に受験資格の制限はなく、誰でも受験できます。これが午前免除ルートで選ばれる大きな理由です。
今回は土地家屋調査士の午前免除と、測量士補が定番ルートになっている理由を整理しました。
土地家屋調査士試験は午前・午後の2部構成で、測量士補(ほか測量士・建築士)を持っていると午前の部が免除されます。免除されるのは午前だけなので、午後の部の対策は別に必要ですが、受験資格がなく取りやすい測量士補で入口の負担を軽くするのは、合理的な王道です。
まずは測量士補の合格をめざす方は、学習法・出る所の記事もあわせてどうぞ。
参考(公式情報で要確認)
※ この記事の確認日:2026年6月(試験制度・日程・合格率は公式の最新情報をご確認ください)
必ず公式で確認を|ソクタの一言
午前免除の対象資格・申請に必要な書類・試験日程・合格率は、制度改正などで変わることがあります。土地家屋調査士試験は法務省・各法務局、測量士補試験は国土地理院が公式情報を出しています。
この記事は制度の全体像をつかむための一般的なガイドです。出願前には、必ず最新の公式の受験案内で要件を確認してください。