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水準測量で野帳に何を書く?初学者向けに整理

ソクタ

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「野帳」に何を書けばいいのか、最初は何を記入するのか迷いませんか?水準測量の野帳の書き方と記入項目をここで整理します。

この記事の要点

水準測量で野帳に記録する項目を初学者向けに解説します。観測年月日・天候・機器・測点番号・後視・前視・器械高・標高などの基本記録項目を整理します。

野帳は現場で観測値や条件を直接書き込む記録帳で、後で計算・検証できるよう必要な情報をすべて記入します。

ここでは記録する項目の一覧と野帳記入のルールを整理します。

野帳(やちょう)とは、測量作業の現地で観測値・条件・メモなどを記録するための帳簿です。

現地で直接書き込む「現場の記録帳」として、測量の基本的な記録ツールです。

水準測量の野帳には、観測の概要情報から具体的な数値(後視・前視・器械高標高)まで、あとで計算・検証できるように必要な情報をすべて記入します。

水準測量の記事一覧

一言でいうと、現場で高さを記録するフィールドノートのことです。後視・前視・器械高・標高を決まった欄に書き込んでいきます。ソクタは「測量版のレシート。何をいくら読んだかを順番に記録した明細書」みたいなイメージをしています。

水準測量の野帳に記録する主な項目

水準測量の野帳に記入する基本的な項目を整理します。

【観測の概要情報】

・観測年月日

・天候(晴れ・曇り・雨など)

・使用機器の種類・型番・番号

・観測者・記録者の氏名

・路線名・出発点・終点の情報

【測点ごとの観測値】

・測点番号(BM番号・TP番号・点名など)

・後視(BS)の読み取り値

・前視(FS)の読み取り値

・器械高(IH)(計算値)

・各測点の標高(H)(計算値)

・(昇降式の場合)昇・降の値、高低差

野帳記入のルール

野帳は測量成果の根拠となる書類であるため、記入方法には守るべきルールがあります。

水準測量の作業方法は、作業規程の準則(下図)で規定されています。

作業規程の準則 第3章 レベル等による水準測量 要旨
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.30 第3章 レベル等による水準測量 第47条(要旨)

誤りを修正するときは、誤った値を二重線で消して正しい値を記入します。修正液(ホワイト)で塗りつぶすことは認められません。

修正前の値が読み取れる状態にしておくことが原則です。

鉛筆で書いた後にペンで清書するという方法も、二重記入として問題になる場合があります。

原則として観測した値はその場で正確に記入します。

野帳と観測手簿の比較

野帳と観測手簿(かんそくてちょう)を比較します。

項目 野帳 観測手簿
使う場面 現地での観測記録全般 観測結果を整理した正式な記録
位置づけ 現場の一次記録 成果品の一部
試験ポイント 記録内容・修正方法のルール 成果品の一部として保管

野帳は現地の一次記録であり、観測手簿はその内容を整理した正式な成果書類です。

両者は別物ですが、野帳の記録が観測手簿作成の基礎となります。

試験で問われやすいポイント

令和3年第11問(水準測量の手順の正誤問題)では、観測手順・記録方法に関する正誤判定が出題されました。

野帳の修正方法(二重線で消して横に正しい値を書く)も同種の正誤問題として出題されており、「修正液で消してよい」という記述は誤りです。

野帳に記入すべき項目(測点番号・後視・前視・器械高・標高)についても同様に正誤選択問題の対象です。

混同しやすい用語

野帳と観測手簿

野帳は現地で書く一次記録帳、観測手簿は成果品として整理された記録帳です。

野帳はラフな現場メモ、観測手簿は正式書類というイメージで区別できます。

野帳と成果品

野帳は現場の一次記録であり、それ自体は成果品ではありません。

成果品は観測手簿・成果数値・図面などです。

野帳は成果品作成の根拠資料として保管されます。

試験での問われ方|ソクタの一言

野帳の修正方法に関する問題は選択肢の正誤判定形式で出ます。

「修正液で消す」「鉛筆で書き直す」「削除して書き直す」はすべて誤りです。

正しい修正方法は「二重線で消して横に正しい値を書く」です。

この1点だけ確実に覚えておけば得点になります。

一問一答

問題:水準測量の野帳には、測点番号・後視・前視・器械高・標高を記入する。

〇か×か。

答え:

これらは水準測量の野帳の基本記録項目です。観測概要(年月日・天候・機器情報)も合わせて記入します。

問題:野帳に誤りを記入した場合、修正液(ホワイト)で消して正しい値を書いてよい。

〇か×か。

答え:×

修正液の使用は認められません。二重線で消して横に正しい値を書くのが正しい修正方法です。訂正前の値が読み取れる状態を保ちます。

問題:野帳は観測手簿と同じものであり、どちらも成果品として扱われる。

〇か×か。

答え:×

野帳は現地での一次記録帳、観測手簿は成果品の一部です。野帳自体は成果品ではありませんが、成果品作成の根拠資料として保管されます。

まとめ

今回は水準測量で野帳に記録する内容について説明しました。

野帳には観測概要(年月日・天候・機器)と測点ごとの数値(後視・前視・器械高・標高)を記入します。

修正は二重線で行い、修正液は使用不可です。

観測手簿(成果品)と野帳(一次記録)は別物であることも覚えておきましょう。

器械高式の計算表の読み方についてはこちらの記事も参考にしてください。

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参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)第3章 水準測量
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

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測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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