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点群データとは?地形測量で何を表すか

ソクタ

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「点群データ」と普通の写真、何が違うのかイメージできますか?点群データが地形をどう表現するか、その仕組みをここで整理します。

この記事の要点

点群データとは何か、地形測量で何を表すかを初心者向けに解説。X・Y・Z座標と反射強度の意味、DEMとの違いなど測量士補試験の要点を整理します。

点群データは三次元座標の集合で、地形や建物の形状を立体的に記録できます。

ここではデータの構造とDEM・ポリゴンとの違いを整理します。

点群データとは、三次元空間上に散布した多数の点の集合データで、各点がX・Y・Z座標(三次元座標)と反射強度などの属性情報を持つデータ形式です。

レーザスキャナやUAV搭載センサで取得され、地形・建物・樹木・構造物などを精密に表現します。

数十万点から数億点にのぼることもあり、コンピュータで処理して各種成果物を作成します。

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一言でいうと、レーザーや写真測量で取得した「空間に浮かぶ無数の点の集まり」のことです。一度の計測で数百万〜数億点の三次元座標が得られます。地形や建物の形を点で立体的に再現したものです。

点群データの構造と属性

点群データの各点は、最低限X・Y・Z(東西・南北・高さ)の三次元座標を持ちます。

レーザスキャナで取得した場合は反射強度(レーザ光の戻り具合)も記録されます。

カラー点群の場合はRGB(赤・緑・青)の色情報も付加されます。

これらの属性を組み合わせることで、単なる形状だけでなく、地物の材質や状態を推定する手がかりにもなります。

たとえば反射強度から舗装面と土の地面を区別したり、色情報から植生の範囲を判定したりできます。

地形測量での使われ方

地形測量において点群データは、地表面の標高をきめ細かく記録するために使われます。

地上レーザ測量の規定は、作業規程の準則(下図)の第4編に定められています。

作業規程の準則 第4編 地上レーザ測量 第364条 要旨
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.106 第4編 地上レーザ測量 第364条(要旨)

取得した点群データをフィルタリングして地面の点だけを抽出し、DEM(数値標高モデル)や等高線を作成するのが基本的な流れです。

植生(樹木・草地)の点を除去して地面の点のみを取り出すことを「グラウンドフィルタリング」といいます。

この処理が地形測量における点群活用の重要なステップです。

点群データとDEM・ポリゴンの違い

点群データ・DEM・ポリゴンはいずれも地形や構造物を表現するデータですが、形式が異なります。

項目 点群データ DEM(数値標高モデル)
データ形式 バラバラな点の集合 格子状に整列した標高値
特徴 取得した生データに近い 点群から補間・変換して作成
用途 三次元計測・詳細解析 地形解析・傾斜計算
試験ポイント 座標+属性の集合という定義 点群から作成されるという流れ

ポリゴンは点群から三角形などの面を作成したメッシュモデルです。

点群→DEMまたはポリゴンへの変換という流れを覚えておきましょう。

試験で問われやすいポイント

R6 No.16(令和6年第16問・DTM)では「DTMは地表面に加え樹木や建物の形状も表したデータである」が誤りとして出題されました(地表面のみがDTM・樹木建物含む場合はDSM、正答1)。点群データ→フィルタリング→グラウンドデータ(地表面点群)→DTM作成という流れがこの問題の背景知識です。

R5 No.19(令和5年第19問・UAV写真点群)では三次元形状復元計算で「反射強度画像でなくオリジナルデータを作成する」が正しいとして出題されており(正答2)、点群データの生成方法が問われています。

混同しやすい用語

点群データ ↔ DEM

点群データはバラバラな点の集合(生データに近い)、DEMは格子状に整列した標高値(点群から変換して作成)です。

点群データ=DEMではありません。

点群 ↔ ポリゴン

点群は点の集合、ポリゴンは点をつないで作った三角形などの面データです。

点群から変換してポリゴンを作ることができますが、最初の計測データは点群です。

試験での問われ方|ソクタの一言

「点群データとはX・Y・Zの三次元座標と反射強度などの属性を持つ点の集合」という定義文をそのまま覚えておくと、選択肢の正誤判断に直結します。

DEMや等高線は点群から作るものであって、点群そのものではないという順序関係も押さえておきましょう。

一問一答

問題:点群データの各点は、X・Y・Zの三次元座標のみを持ち、反射強度などの属性は含まない。〇か×か。

答え:×

点群データの各点はX・Y・Z座標に加え、反射強度やRGB色情報などの属性も持ちます。「座標のみ」は誤りです。

問題:点群データをグラウンドフィルタリング処理することで、地面の点を抽出してDEMを作成できる。〇か×か。

答え:

植生や建物の点を除去して地面の点のみを取り出す処理がグラウンドフィルタリングです。この処理でDEM作成の基礎データを得ます。

問題:点群データとDEMは同じデータ形式である。〇か×か。

答え:×

点群データとDEMは同じデータ形式ではありません。点群データはバラバラな点の集合、DEMは格子状に整列した標高値のデータです。点群からDEMを作成しますが、両者は異なる形式です。

まとめ

今回は点群データについて説明しました。

点群データはX・Y・Z座標と反射強度などの属性を持つ点の集合です。

地形測量ではグラウンドフィルタリングを経てDEMや等高線に変換して利用します。

点群データはX・Y・Z座標と反射強度の点集合。グラウンドフィルタリングで地面点を抽出しDEMを作成する。点群とDEMは別物。

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参考法令・規格

  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)点群測量
  • 測量法(昭和24年法律第188号)
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初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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