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リモートセンシングとは?受動・能動センサと可視・近赤外・熱赤外の使い分け

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リモートセンシングって、衛星で地表の何を見てるの?可視光の写真だけ?

この記事の要点

リモートセンシングは、離れた場所から地表の電磁波をとらえて様子を調べる技術です。センサは2種類。受動センサ(太陽光の反射や地表の放射をそのまま観測)と、能動センサ(自分で電磁波を出して反射を観測=レーダ・レーザ)です。波長帯は可視光 → 近赤外 → 熱赤外 → マイクロ波の順に長くなり、用途が変わります。とくに試験では、熱赤外は物体が放射する熱を観測する(照射ではない)ので夜も測れる点と、マイクロ波の合成開口レーダ(SAR)は雲があっても観測できる点が問われます。

リモートセンシングは、衛星や航空機から地表を観測する技術です。可視光の写真だけではありません。

目に見えない赤外線やマイクロ波も使い、波長帯ごとに分かることが違います。まず全体像をつかんで、そのあとセンサの種類・波長帯の使い分け・試験の引っかけを順番に見ていきます。

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リモートセンシングとは、対象物に触れずに離れた場所から、衛星や航空機に積んだセンサで、地表が反射・放射する電磁波(可視光・赤外線・マイクロ波など)をとらえて、地表の様子を調べる技術です。

広い範囲を一度に、しかも周期的(くり返し)に観測できるのが強みです。土地の使われ方の変化や、植生、地表面の温度などを調べられます。

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かんたんに言えば、遠くから地表を「見る」技術です。ただし人の目に見える可視光だけでなく、赤外線やマイクロ波も使うので、温度や、雲の下の地表など、目では分からないことも調べられます。

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受動センサと能動センサの違い

リモートセンシングのセンサは、電磁波を自分で出すかどうかで2種類に分かれます。ここが試験で問われる基本です。

センサ 何を観測するか
受動センサ
(パッシブ)
太陽光の反射や、地表・大気が放射する電磁波を、そのまま受け取って観測する。自分では電磁波を出さない。 光学カメラ、熱赤外センサ
能動センサ
(アクティブ)
自分から電磁波を照射して、はね返ってきた反射波を観測する。 合成開口レーダ(SAR)、レーザ(ライダー)

受け取るだけが受動、出して測るのが能動です。航空レーザ測量車載写真レーザ測量のレーザも、自分で光を出す能動センサの仲間です。

波長帯の使い分け(可視・近赤外・熱赤外・マイクロ波)

リモートセンシングで使う電磁波は、波長の短い順に、可視光 → 近赤外 → 熱赤外 → マイクロ波と並びます。波長帯ごとに、分かることが変わります。

波長帯 何を観測するか 分かること
可視光・近赤外 太陽光の反射を観測(受動) 土地の使われ方、植生の種類・分布
熱赤外 物体自身が放射する熱を観測(受動) 地表面・海水面の温度分布
マイクロ波 自分で照射し反射を観測(能動=SAR) 地形の変化、地表の状態(雲があっても可)

可視・近赤外は太陽光の反射を見るので、植生や土地被覆の調査に向きます。熱赤外は温度、マイクロ波は全天候の観測が得意、と役割が分かれます。

なぜ熱赤外は夜でも観測できるのか

熱赤外のリモートセンシングは、物体自身が出す熱(放射される熱赤外線)を観測します。太陽光の反射を見ているのではありません。

物体は昼も夜も熱を放っています。だから太陽が出ていない夜でも、熱赤外なら地表面や海水面の温度を観測できます。

「熱赤外は電磁波を照射して、その反射を観測する」という説明は誤りです。照射して反射を測るのは能動センサ(レーダ・レーザ)で、熱赤外は自分では照射しない受動センサです。ここは試験の定番の引っかけです。

試験で問われやすいポイント

リモートセンシングは、測量士・測量士補試験で正誤問題として出ます。狙われるのは次の3点です。

熱赤外は「放射」を観測(「照射して反射を観測」は誤り)。夜も観測できる理由もここです。

合成開口レーダ(SAR)はマイクロ波なので雲があっても観測できる。SARは能動センサで、昼夜・天候を問いません。

衛星は高度が非常に高く、実体視の効果は小さい。「高度が高いから実体視できるオルソ画像になる」という因果は誤りです(オルソ画像は、地表の起伏によるずれを補正した画像で、高度が高いこととは別の話です)。

混同しやすい用語

受動センサ ↔ 能動センサ

受動センサは、太陽光の反射や地表の放射を受け取るだけ(光学カメラ・熱赤外)。

能動センサは、自分で電磁波を出して反射を測る(SAR・レーザ)。「照射する」と書いてあれば能動です。

反射を観測 ↔ 放射を観測

可視・近赤外は太陽光の反射を観測、熱赤外は物体自身の放射(熱)を観測。熱赤外を「反射を観測」と書くと誤りです。

まちがえやすいポイント

正誤問題では「熱赤外=電磁波を照射して反射を観測」と書いて誤りにする形が定番です。

熱赤外は受動(放射を観測)、レーダ・レーザは能動(照射して反射を観測)、と結び付けて覚えると、照射・反射・放射の入れ替えに引っかかりません。

理解度チェック

問題:能動センサは、自分から電磁波を照射して、その反射波を観測する。

〇か×か。

答え:

合成開口レーダ(SAR)やレーザ(ライダー)が能動センサです。受動センサは太陽光の反射や地表の放射を受け取るだけです。

問題:熱赤外のリモートセンシングは、電磁波を照射して対象物からの反射を観測する。

〇か×か。

答え:×

熱赤外は、物体自身が放射する熱(熱赤外線)を観測します。照射して反射を測るのではありません。だから夜でも観測できます。

問題:合成開口レーダ(SAR)は、雲があると地表を観測できない。

〇か×か。

答え:×

SARはマイクロ波を使うため、雲があっても、昼夜を問わず地表を観測できます。雲に弱いのは可視光・近赤外のセンサです。

まとめ

今回はリモートセンシングについて説明しました。

離れた場所から地表の電磁波をとらえて様子を調べる技術で、センサは受動(反射・放射を受け取る)と能動(自分で照射して反射を測る)の2種類です。

波長帯は可視光→近赤外→熱赤外→マイクロ波の順に長くなり、可視・近赤外は植生、熱赤外は温度、マイクロ波(SAR)は全天候の観測に使います。熱赤外は放射を観測するので夜も測れる、SARは雲があっても測れる、の2点を押さえましょう。

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参考(確認日:2026年7月12日)

  • 国立環境研究所 環境展望台「リモートセンシング(環境技術解説)」/受動型・能動型センサの定義、可視・近赤外=太陽光の反射、熱赤外=物体自身が放射する熱赤外線の観測
  • JAXA 第一宇宙技術部門 Earth-graphy「リモートセンシングと放射伝達」/可視・近赤外は太陽放射の反射、熱赤外・マイクロ波は地球放射を観測、マイクロ波は昼夜を問わず観測可
  • 測量士試験 過去問(令和3年 午前 No.18/リモートセンシングの正誤。熱赤外の照射・実体視オルソの因果が誤りとして問われた)
ミツメラボ

この記事の編集・運営

初心者が学ぶ測量士補 編集部(ミツメラボ)

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則、公的機関の解説に照らして整理しています。

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