初心者が学ぶ測量士補

初心者が学ぶ測量士補
  1. HOME > 三次元点群測量 > 車載写真レーザ測量(MMS)とは

車載写真レーザ測量(MMS)とは?搭載機器と空中写真測量との違い

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

ソクタ

ソクタ

車を走らせながら測る「車載写真レーザ測量」って、何を積んでどう測ってるの?

この記事の要点

車載写真レーザ測量(MMS)は、レーザ測距装置GNSS・IMUを積んだ車で道路を走りながら、周辺を三次元の点データで記録し、数値地形図をつくる地形測量です。役割は、レーザ=距離、GNSS=位置、IMU=姿勢。空中写真測量とくらべて道路周辺を高精度に測れる反面、計測車両から見通せない場所は測れないのが弱点です。この3点が試験でよく問われます。

車載写真レーザ測量は、名前のとおり「車に積んで走りながら測る」測量です。英語の頭文字からMMS(モービルマッピングシステム)とも呼ばれます。

ポイントは、何を積んで、それぞれ何の役割かです。まず全体像をつかんで、そのあと搭載機器の役割・空中写真測量との違い・弱点を順番に見ていきます。

いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集

テキスト本命いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集+予想模試

成美堂出版/図解が豊富/テキスト+問題集+予想模試が1冊完結/初学者の定番

車載写真レーザ測量とは、道路周辺の地形を効率よく測るために、レーザ測距装置とGNSS・IMUを積んだ車両で走行しながら、周辺の三次元データ(点群)を集めて数値地形図をつくる、地形測量の一つです。

「MMS」は、モービル(動く)・マッピング(地図をつくる)・システム、の頭文字です。止まって測るのではなく、走りながら道路まわりをまとめて測れるのが特徴です。

三次元点群測量の記事一覧

かんたんに言えば、レーザとGNSS・IMUを積んだ車を走らせて、道路と沿道(標識・ガードレール・建物の前面など)を三次元の点データでまるごと記録する測量です。取得したデータから数値地形図をつくります。

独学での用語整理に不安があるなら、通信講座という選択肢もあります。合格率の実績で選ぶ人が多いアガルート測量士補講座の評判・合格率も確認してみてください。

搭載機器とそれぞれの役割

車載写真レーザ測量の中心は、車両に積んだ機器の組み合わせです。国土地理院のマニュアルでは、レーザ測距装置・GNSS測量機・IMU(慣性計測装置)・走行距離計などで構成されると定められています。

それぞれの役割は次のとおりです。

機器 役割
レーザ測距装置 車の周りの地物までの距離をはかる。ここで周辺の三次元の点データ(点群)を取る。
GNSS測量機 車両の位置(座標)をつかむ。「いま車がどこにいるか」を決める。
IMU(慣性計測装置) 車両の姿勢(傾き・向き)をつかむ。カーブや坂での車の傾きをとらえる。
走行距離計 車が進んだ距離をはかる。GNSS・IMUと合わせて、自車の位置・姿勢のデータをつくる。

覚え方は、レーザ=距離/GNSS=位置/IMU=姿勢です。GNSSとIMUで「車がどこで・どんな向きか」を決め、その車からレーザで周りを測るので、走りながらでも周辺の三次元の位置が求まります。

空中写真測量との違い(高精度 ↔ 広範囲)

車載写真レーザ測量は、写真測量のうち上空から測る空中写真測量と、よく比べて問われます。違いは「近くから細かく」か「上から広く」かです。

項目 車載写真レーザ測量(MMS) 空中写真測量
測る場所 道路と沿道(近距離) 上空から広い範囲
得意なこと 道路周辺を高精度に測る 広範囲を一度に測る
向いている図 道路まわりの詳細な数値地形図 広域の地形図・写真地図

試験では、車載写真レーザ測量を「広範囲な数値地形図の作成に適している」と書いて誤りにする問題が出ます。広範囲は空中写真側の利点で、車載側は高精度が正しい表現です。ここは入れ替えの引っかけとしてよく狙われます。

弱点:車両から見通せない場所は測れない

車載写真レーザ測量は、計測車両から視通(見通し)が確保できない場所は測れません。レーザは車から見えているものまでの距離をはかる仕組みなので、車が入れない場所や、建物のかげ・裏側などは、そもそもデータが取れません。

また、GNSSの電波が届きにくいトンネルの中や、高いビルに囲まれた場所では、車両の位置の精度が下がることがあります。こうした場所では、走行距離計やIMUの情報で位置を補います。

試験で問われやすいポイント

車載写真レーザ測量は、令和元年 測量士補試験 第20問などで、語句の穴埋めや正誤として出題されています。狙われるのは次の3点です。

搭載機器は「レーザ測距装置」と「GNSS/IMU装置」。ここを「トータルステーション」や「高度計」に置き換えた誤りが出ます。GNSSで位置、IMUで姿勢、という役割もセットで覚えます。

空中写真測量と比べて「高精度」(「広範囲」は空中側の語)。

計測車両から視通できない場所は測れない(「上空視界」は航空レーザ側の条件で、車載の条件ではありません)。

混同しやすい用語

車載写真レーザ測量 ↔ 航空レーザ測量

どちらもレーザで三次元点群を取る測量ですが、車載は車で道路周辺を測り、条件は「車両から視通できること」。

航空レーザ測量航空機から上空で測り、条件は「上空の視界」。プラットフォーム(車か航空機か)と視通の条件が逆です。

GNSS ↔ IMU

GNSSは車両の位置、IMUは車両の姿勢(傾き・向き)。役割が違い、両方そろって「車がどこで・どんな向きか」が決まります。

試験での問われ方|ソクタの一言

「車載写真レーザ測量で、車両の位置と姿勢を取得する装置は?」という問いでは「GNSS/IMU装置」が正解です。

距離を取るのはレーザ測距装置、位置はGNSS、姿勢はIMU。役割を1つずつ言えるようにしておくと、穴埋めでも正誤でも迷いません。

一問一答

問題:車載写真レーザ測量で、車両の位置をつかむのはIMUである。

〇か×か。

答え:×

位置をつかむのはGNSS、姿勢(傾き・向き)をつかむのがIMUです。距離はレーザ測距装置で取ります。

問題:車載写真レーザ測量は、空中写真測量と比べて広範囲な数値地形図の作成に適している。

〇か×か。

答え:×

車載写真レーザ測量が適しているのは道路周辺の高精度な数値地形図です。広範囲は空中写真測量の利点で、この入れ替えは頻出の誤りです。

問題:車載写真レーザ測量では、計測車両から視通できない場所も計測できる。

〇か×か。

答え:×

車両から見通せない場所は測れません。レーザが届く範囲しか取得できないためです。

まとめ

今回は車載写真レーザ測量(MMS)について説明しました。

レーザ測距装置とGNSS・IMUを積んだ車で走りながら、道路周辺を三次元の点データで記録し、数値地形図をつくる地形測量です。

覚えどころは3つ。レーザ=距離・GNSS=位置・IMU=姿勢という役割、空中写真測量より道路周辺を高精度に測れること、そして計測車両から視通できない場所は測れないことです。

三次元点群測量の記事一覧

新しい分野の用語を効率よく固めたい人は、通信講座も検討の価値があります。アガルート測量士補講座の評判・合格率で、費用や合格特典を確認できます。

参考(確認日:2026年7月12日)

  • 国土地理院「車載写真レーザ測量システムを用いた三次元点群測量マニュアル(案)」(令和元年12月)/システムはレーザ測距装置・GNSS測量機・IMU(慣性計測装置)・走行距離計等で構成
  • 作業規程の準則(公共測量)第3編 地形測量及び写真測量 第3章 車載写真レーザ測量(平成28年3月の準則一部改正で追加)/車載写真レーザ測量システムの構成=自車位置姿勢データ取得装置(GNSS測量機・IMU・走行距離計等)+オリジナルデータ取得装置(レーザ測距装置)は国土地理院マニュアル第25条による
  • 測量士補試験 過去問(令和元年 第20問ほか/車載写真レーザ測量の搭載機器・特徴の出題を確認)
ミツメラボ

この記事の編集・運営

初心者が学ぶ測量士補 編集部(ミツメラボ)

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

おすすめ書籍

いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集

いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集

Amazonで見る 楽天で見る

テキストで基礎固め+過去問で腕試し。価格・在庫は各ページで確認

測量士補の通信講座

料金・特典は公式で要確認

Topへ >>

  1. HOME > 三次元点群測量 > 車載写真レーザ測量(MMS)とは