ソクタ
「メッシュデータ」で地図をマス目に分けるって、実際に何ができるのか疑問に思いませんか?メッシュデータの仕組みと使われる場面をここで整理します。
この記事の要点
メッシュデータとは何かを測量士補試験の視点で整理します。地域を格子状に区分した地理データ形式で、国土地理院の標準地域メッシュコードを使います。ラスタデータとの違いも解説します。
GISや地理情報の話になると「メッシュデータ」という言葉がよく出てきます。
ここでは標準地域メッシュコードの仕組みと、ラスタデータとの違いを整理します。
メッシュデータとは、地域を緯度・経度に基づいた格子状の区画(メッシュ)に分割し、各区画に地理的な情報を割り当てたデータ形式です。
メッシュデータは地域統計・ハザードマップ・人口分布・標高分布など、地理情報の整理や分析に広く使われます。
国土地理院が定める標準地域メッシュコードが日本の基準です。
簡単に言えば、地図データを均一な格子(グリッド)に区切った構造のことです。標高メッシュ・気象メッシュなど、地理データを規則的に整理するための基本的な仕組みです。
メッシュデータとは、日本全国を緯度・経度に基づく格子状の区画(メッシュ)に分割し、各メッシュに統計値・標高値・属性データなどを割り当てた地理データです。
メッシュの大きさは用途によって異なります。
第1次メッシュ(約80km×80km)から第3次メッシュ(約1km×1km)まで階層的に細分化されます。
さらに分割して100mメッシュ・50mメッシュなども使われます。
標準地域メッシュコードとは、国土地理院が定めた日本全国の地域区分コードで、各メッシュに固有の番号(メッシュコード)を割り当てたものです。
地形測量・写真測量の作業方法は、作業規程の準則(下図)で規定されています。
JIS(日本産業規格)でも規定されています。
第1次メッシュコードは地形図(1/200000)の図郭に対応する4桁の番号で、左2桁が緯度、右2桁が経度から決まります。
第2次・第3次と細分化するにつれてコード桁数が増えます。
両者の違いを表でまとめます。
| 項目 | メッシュデータ | ラスタデータ |
|---|---|---|
| 区画の基準 | 緯度・経度に基づく標準的な区画 | 等間隔のピクセル格子 |
| 識別コード | 標準地域メッシュコードがある | 行・列番号で位置を管理 |
| 主な用途 | 統計・ハザード・人口分布など | 航空写真・DEM・地形解析 |
メッシュデータとラスタデータはどちらも格子状の区画を使いますが、メッシュデータは緯度・経度基準の標準的なコードを持つ点が異なります。
「メッシュデータ」「標準地域メッシュコード」の定義を直接問う問題はR2〜R6の試験(No.17〜24)では確認されていません。メッシュデータはGIS問題(No.24)の中でラスタデータの一種として前提知識となります。
標準地域メッシュコード(第1次メッシュ=1/200000地形図図郭に対応)は国土地理院が定める格子区画のコード体系で、GIS問題の背景知識として整理しておきましょう。
混同しやすい用語
メッシュデータ と ラスタデータ
どちらも格子状の区画を使いますが、メッシュデータは緯度・経度基準の標準コードを持つ地域区分データです。
ラスタデータは画素(ピクセル)の集合で画像・数値を表現するデータ形式です。
メッシュコード と 座標
メッシュコードは区画(面)を識別する番号です。
座標は点の位置を表す数値です。
メッシュコードで区画を識別してから、その区画の中心座標や角座標を求めることができます。
問題:メッシュデータとは、地域を緯度・経度に基づく格子状の区画に分割し、各区画に情報を割り当てたデータ形式である。
〇か×か。
答え:〇
メッシュデータの定義通りです。
問題:第1次メッシュコードは1/50000地形図の図郭に対応する。
〇か×か。
答え:×
第1次メッシュコードは1/200000地形図の図郭に対応します。1/50000ではありません。
問題:標準地域メッシュコードは国土地理院が定めており、JISでも規定されている。
〇か×か。
答え:〇
標準地域メッシュコードは国土地理院が定め、JIS規格にも定められています。
今回はメッシュデータについて説明しました。
メッシュデータとは緯度・経度に基づく格子状の区画に情報を割り当てた地理データ形式です。
国土地理院の標準地域メッシュコードで区画を識別し、統計・ハザード・地形解析などに活用されます。
ラスタデータとの区別と、第1次メッシュが1/200000地形図に対応することを押さえておきましょう。
参考法令・規格
※ この記事の確認日:2026年5月
試験での問われ方|ソクタの一言
「標準地域メッシュコードは国土地理院が定めた地域区分コードである」は正しい文です。
「第1次メッシュは1/50000地形図の図郭に対応する」は誤りで、第1次メッシュは1/200000地形図の図郭に対応します。
階層とサイズの対応も確認しておくと安心です。