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較差とは?誤差との違いと許容較差をわかりやすく解説

ソクタ

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「誤差」と「較差」、どっちがどっちかごちゃごちゃになりませんか?それぞれの意味と使い分けをここで整理します。

この記事の要点

較差とは、同じ量を複数回または往復で観測したときの観測値どうしの差のことです。真値との差である誤差との違いを比較表で整理し、許容較差・往復較差まで測量士補向けに解説します。

較差(こうさ)とは、同じ量を複数回・往復で観測したときの観測値どうしの差のことです。真値との差である「誤差」とは意味がまったく違い、混同しやすいので順番に整理します。

ここでは2つの違いと、測量品質管理での使われ方を整理します。

誤差とは、観測値(測定した値)と真値(本当に正しい値)の差のことです。

しかし測量では真値を正確に知ることは通常できないため、誤差を直接求めることはできません

一方、較差とは、同じ量を複数回または往復で観測したときの観測値の差です。

較差は実際に計算できる値であり、許容較差以内であれば測量成果として採用できます。

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簡単に言えば、誤差は「真値とのズレ」、較差は「2回の測定値どうしのズレ」のことです。真値は実際には分からないため、測量では「2回の測定値の較差が規定値以内か」で合否を判定します。

誤差の種類と特徴

測量における誤差には主に次の2種類があります。

偶然誤差:測定のたびに大きさと符号がランダムに変わる誤差です。

温度変化・振動・視差などが原因で、完全に除去できませんが観測回数を増やすことで影響を小さくできます

系統誤差:同じ原因で一定方向(常に大きい、または常に小さい)に生じる誤差です。

機器の目盛りのずれ・屈折補正の不足などが原因で、補正計算や機器検定で除去できます

較差を使った精度管理

測量現場では較差を用いて測量の品質を確認します。

たとえば水準測量では往路観測と復路観測の高低差の差(往復較差)を計算し、許容値以内であれば観測を合格とします。

許容較差は測量の種別・等級によって規定されており、測量作業規程の準則などで定められています。

誤差と較差の違い

両者の違いをまとめます。

観測誤差・較差の許容基準は、作業規程の準則(下図)の観測精度テーブルで定められています。

作業規程の準則 水平角・鉛直角観測精度テーブル(誤差・較差の許容範囲)
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.22 水平角・鉛直角観測の精度区分(倍角差・観測差の許容範囲)
項目 誤差 較差
定義 観測値と真値の差 複数の観測値の差
確認できるか 真値が不明のため直接不可 計算して確認できる
使う場面 精度理論・誤差の分析 品質管理・許容値との比較
試験ポイント 真値との差・直接確認不可 観測値同士の差・確認できる

「誤差は真値との差だが真値は不明」「較差は観測値同士の差で確認できる」という区別が重要です。

試験で問われやすいポイント

令和4年第3問(計算:測量計算の基礎)では、「大きさや現れ方が一定している誤差」が系統誤差、「原因が不明または除去できない誤差」が偶然誤差という語句穴埋め問題が出題されています。定義の言葉を正確に押さえておくことが重要です。

同問では水平角を5回測定した結果(45°22'25"・45°22'28"・45°22'24"・45°22'25"・45°22'23")から最確値(算術平均)と最確値の標準偏差(0.8")を求める計算も出題されています。この計算は標準偏差の記事で詳しく解説しています。

混同しやすい用語

誤差 ↔ 較差

誤差は観測値と真値の差(真値は不明)、較差は複数の観測値同士の差(計算できる)です。

試験では「誤差=較差」と混同しないよう注意してください。

偶然誤差 ↔ 系統誤差

偶然誤差はランダムに発生し完全除去不可、系統誤差は一定方向で補正により除去できます。

どちらも「誤差」ですが性質が全く異なります。

試験での問われ方|ソクタの一言

「誤差は真値との差であるが、測量では真値がわからないため直接求められない。

代わりに較差を使って精度を確認する」という流れを理解しておくと、関連する問題をまとめて解けます。

許容較差・往復較差などの用語と組み合わせて覚えておきましょう。

一問一答

問題:測量において誤差とは観測値と真値の差であり、一般に真値は不明なため誤差を直接求めることはできない。

〇か×か。

答え:

測量では真値は通常不明です。そのため誤差は直接確認できず、較差を用いて精度を判断します。

問題:較差とは観測値と真値の差である。

〇か×か。

答え:×

較差とは観測値と真値の差ではありません。較差は複数の観測値(または往復観測値)同士の差です。真値との差は誤差です。

問題:偶然誤差は観測回数を増やすことで影響を小さくできる。

〇か×か。

答え:

偶然誤差はランダムな性質をもつため、観測回数を増やして平均をとることで影響を低減できます。

まとめ

今回は誤差と較差の違いについて説明しました。

誤差は真値との差(確認不可)、較差は観測値間の差(確認可能)という対比が核心です。

測量の品質管理では較差を使って許容値との比較を行います。

偶然誤差と系統誤差の違いも合わせて整理しておきましょう。

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令和5年 法規分野(No.3 誤差計算)過去問解説はこちら

参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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