初心者が学ぶ測量士補

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標準偏差とは?測量精度で使う意味

ソクタ

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「標準偏差」という言葉、測量の精度とどう関係するのかピンと来ますか?精度を数値で表す仕組みをここで整理します。

この記事の要点

標準偏差とは何かを初心者向けに解説。観測値のばらつきを表す統計量として測量精度の評価に使われます。平均誤差・分散との違いと測量士補試験の出題ポイントを整理。

標準偏差は観測値のばらつきを数値で表す指標で、値が小さいほど精度が高いことを示します。

ここでは計算式の意味と、平均誤差・分散との違いを整理します。

標準偏差とは、複数の観測値が平均値からどれだけばらついているかを表す統計量です。

記号はσ(シグマ)または s で表します。

標準偏差が小さいほど観測値のばらつきが小さく、精度が高いことを意味します。

測量では同じ量を複数回観測したとき、その観測値の標準偏差を計算して測量精度の評価指標として使います。

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ザックリ言うと、複数の測定値のバラつきの大きさを表す統計値です。値が小さいほど「測定値がまとまっている=精度が高い」ことを意味します。試験では計算式の意味を問われることがあります。

標準偏差の計算式

n回の観測値 x₁, x₂, ..., xₙ の平均値を x̄(エックスバー)とすると、標準偏差σは次の式で求めます。

測量士補試験で実際に使われる標準偏差は、作業規程の準則(下図)の角度観測精度規定と対応しています。

作業規程の準則 水平角・鉛直角観測精度テーブル(標準偏差の適用場面)
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.22 水平角・鉛直角観測の精度区分(倍角差・観測差・標準偏差の許容範囲)

σ = √{ Σ(xᵢ - x̄)² / n }

測量での計算では分母が(n-1)になる「不偏標準偏差」を使う場合もありますが、試験では基本的な√(偏差の二乗和 ÷ n)の形で理解しておけば十分です。

標準偏差は「分散の平方根」であることも覚えておきましょう。

分散はΣ(xᵢ - x̄)² / n です。

測量精度での使われ方

測量では観測の精度を表すのに標準偏差を使います。

たとえば「この測量の標準偏差は±5mm」という表現は、観測値が平均値から±5mmの範囲に集まっていることを意味します。

標準偏差が大きいほど観測値がばらついており精度が低い、標準偏差が小さいほど観測値がまとまっており精度が高いという関係です。

標準偏差・平均誤差・分散の違い

3つの指標を比較します。

項目 標準偏差 平均誤差
定義 偏差の二乗平均の平方根 偏差の絶対値の平均
計算式 √{Σ(xᵢ - x̄)²/n} Σ|xᵢ - x̄|/n
特徴 外れ値の影響を受けやすい 外れ値の影響が標準偏差より小
試験ポイント 分散の平方根という関係 標準偏差との計算式の違い

分散は標準偏差の二乗(σ²)です。

「標準偏差 = √分散」という関係を覚えておきましょう。

試験で問われやすいポイント

令和4年第3問(計算:測量計算の基礎)では、水平角を5回測定した結果(45°22'25"・45°22'28"・45°22'24"・45°22'25"・45°22'23")から最確値(算術平均)と最確値の標準偏差を求める計算が出題されています(正答:最確値 45°22'25"・標準偏差 0.8")。

試験で使う「最確値の標準偏差」の計算式は σₘ = √{Σδ²/(n(n-1))} です(δは各観測値と最確値の差、nは観測回数)。本文のσ = √{Σδ²/n}(分母がn)とは分母が異なるため注意してください。

混同しやすい用語

標準偏差 ↔ 平均誤差

標準偏差は偏差の二乗平均の平方根、平均誤差は偏差の絶対値の平均です。

どちらもばらつきを表しますが計算式が異なります。

標準偏差 ↔ 分散

分散は偏差の二乗平均(σ²)、標準偏差は分散の平方根(σ)です。

「標準偏差 = √分散」という関係です。

試験での問われ方|ソクタの一言

「標準偏差が小さいほど精度が高い」は試験でほぼ確実に出ます。

また「標準偏差は分散の平方根」という関係も一問一答形式でよく出題されます。

計算問題では標準偏差の計算手順(①偏差を求める→②二乗する→③平均する→④平方根をとる)を順番に実行しましょう。

一問一答

問題:標準偏差が小さいほど、観測値のばらつきが小さく精度が高い。

〇か×か。

答え:

標準偏差は観測値のばらつきを表す指標で、値が小さいほど観測値が平均値に集まっており精度が高いです。

問題:標準偏差は分散の平方根である。

〇か×か。

答え:

分散 = 偏差の二乗平均(σ²)、標準偏差 = √分散(σ)という関係です。

問題:観測値のばらつきが大きいほど標準偏差は小さくなる。

〇か×か。

答え:×

観測値のばらつきが大きいほど標準偏差は大きくなります。標準偏差はばらつきを表す指標です。

計算問題(令和4年第3問より):水平角を5回測定した結果が下記の通りであるとき、最確値の標準偏差として最も近いものはどれか。

45°22'25"、45°22'28"、45°22'24"、45°22'25"、45°22'23"

答え:0.8"

①最確値(算術平均)= (25+28+24+25+23)/5 = 25 → 45°22'25"
②各観測値との差δ:0"、+3"、−1"、0"、−2"
③Σδ² = 0+9+1+0+4 = 14
④σₘ = √{Σδ²/(n(n−1))} = √{14/(5×4)} = √0.7 ≈ 0.8"

まとめ

今回は標準偏差について説明しました。

標準偏差は観測値のばらつきを表す統計量で、測量精度の評価に使われます。

標準偏差が小さいほど精度が高く、分散の平方根として求められます。

平均誤差・分散との関係も整理しておきましょう。

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参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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