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度分秒とは?読み方と小数度への変換方法を解説

ソクタ

ソクタ

「度」だけで角度を表せばいいのに、なぜ「度分秒」で書くのか疑問に思いませんか?度分秒の仕組みと計算での使い方をここで整理します。

この記事の要点

度分秒(DMS)とは角度を「○度○分○秒」で表す形式のこと。1度=60分=3600秒の関係と、小数度への変換方法を測量士補向けに整理します。

度分秒(どふんびょう)とは、角度を「○度○分○秒」で表す形式のことです。測量では角度をこの形で記録し、計算のときは小数度に変換します。

ここでは度分秒の意味と変換の手順を整理します。

度分秒(DMS:Degrees Minutes Seconds)とは、角度を「○度○分○秒」という3段階で表す形式です。

測量では角度観測の結果を度分秒で記録することが多く、計算式に代入するときは小数度(または十進法の度)に変換します。

単位の関係は次の通りです。

1度(°) = 60分(')、1分(') = 60秒(")、つまり1度 = 3600秒です。

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一言でいうと、「35度14分27秒」という60進法の角度を「35.xxxx度」の10進法に換算する計算です。ソクタは「時計の時・分・秒を全部『時間』に換算するみたいな作業」のイメージをしています。

度分秒と小数度の変換方法

度分秒を小数度(十進法の度)に変換する式は次の通りです。

小数度 = 度 + 分 ÷ 60 + 秒 ÷ 3600

例)84°15'36"(令和6年第3問aの数値)を小数度に変換する場合
= 84 + 15/60 + 36/3600
= 84 + 0.25 + 0.01
= 84.26°

逆に小数度から度分秒に変換するときは、小数部分に60を掛けて分と秒を順番に求めます。

測量角度計算での活用

測量の角度計算(方位角・偏角・水平角の加減など)では、度分秒のまま計算すると桁が複雑になりミスが増えます。

水平角・鉛直角観測の精度区分は度分秒で表記されており、作業規程の準則(下図)で定められています。

作業規程の準則 水平角・鉛直角観測精度テーブル(度分秒表記)
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.22 水平角・鉛直角観測の精度区分(倍角差・観測差の許容範囲)

小数度に統一してから計算し、最後に必要があれば度分秒に戻すと計算ミスを減らせます。

分と秒は60進法なので、60秒を超えたら繰り上がりが発生します。

「59' + 2' = 1°1'」のような繰り上がりの扱いも確認しておきましょう。

度分秒と小数度の比較

両者の特徴と使い分けをまとめます。

項目 度分秒(DMS) 小数度(十進法)
表記例 84°15'36" 84.26°
使う場面 測量機器の読み取り・記録 計算式への代入
変換式 度 + 分/60 + 秒/3600
試験ポイント 繰り上がり計算 変換式の使い方

問題文に度分秒で角度が与えられたら、最初に小数度に変換してから計算するクセをつけましょう。

試験で問われやすいポイント

令和6年第3問a(計算:測量計算の基礎)では、84°15'36" をラジアンに変換する問題が出題されています。まず度分秒を小数度に変換し(84 + 15/60 + 36/3600 = 84.26°)、次にπ/180を掛けてラジアンに変換する(84.26° × π/180 ≈ 1.47 rad)という2段階の手順が問われました。

度分秒→小数度の変換はラジアン変換の第1ステップとして登場します。「度 + 分/60 + 秒/3600」の式を確実に使えるよう、この記事の変換手順と合わせてkeisan-radian.htmlのラジアン変換まで一続きで練習しておきましょう。

混同しやすい用語

度分秒 ↔ 小数度

度分秒は60進法(1度=60分=3600秒)、小数度は10進法(45.5°など)です。

計算では小数度を使い、記録・読み取りでは度分秒を使うことが多いです。

秒 ↔ 分

秒(")は1分の1/60、分(')は1度の1/60です。

「○秒 = ○分」という問題でこの60の関係を忘れないようにしましょう。

試験での問われ方|ソクタの一言

度分秒の計算で一番ミスしやすいのは繰り上がりです。

「1°59'59" + 0°0'1" = 2°0'0"」のように秒が60になったら1分繰り上げ、分が60になったら1度繰り上げる処理を丁寧に行いましょう。

計算問題では小数度に変換してから計算する方が安全です。

一問一答

問題:1度は3600秒に等しい。

〇か×か。

答え:

1度 = 60分、1分 = 60秒なので、1度 = 60 × 60 = 3600秒です。

問題:84°15'36" を小数度に変換すると84.26°である。

〇か×か。

答え:

84 + 15/60 + 36/3600 = 84 + 0.25 + 0.01 = 84.26°です(令和6年第3問aの変換値)。

問題:度分秒の計算で秒が60を超えたとき、そのまま計算を続けてよい。

〇か×か。

答え:×

秒が60を超えたらそのまま計算を続けることはできません。60で割った余りを秒に残し、商(1)を分に繰り上げます。同様に分が60を超えたら度に繰り上げます。

まとめ

今回は秒単位の角度と度分秒の変換方法について説明しました。

度分秒は「度 + 分/60 + 秒/3600」で小数度に変換できます。

測量計算では小数度に統一してから計算することでミスを防げます。

繰り上がり・繰り下がりの処理も確実に身につけておきましょう。

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参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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