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精度管理と工程管理の違いは?作業規程での整理

ソクタ

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「精度管理」と「工程管理」、どっちがどんな内容か混乱しませんか?作業規程の中での位置づけと違いをここで整理します。

この記事の要点

精度管理と工程管理の違いを作業規程の準則の視点で整理します。精度管理は観測値の品質確認、工程管理は作業進行の管理です。測量士補試験での区別方法を確認できます。

測量作業では「精度管理」と「工程管理」が別々に定められています。

ここでは両者の目的と作業規程における位置づけの違いを整理します。

精度管理とは、測量作業で得られた観測値・計算値が作業規程の準則に定められた精度基準を満たしているかを確認・管理する活動です。

精度管理と工程管理はどちらも公共測量の品質確保に関わる活動ですが、管理する対象が異なります。

精度管理は「測量結果の品質(精度)」を、工程管理は「作業の進行(スケジュール・手順)」を管理します。

試験では両者を選択肢で入れ替えた問題が出ることがあります。

作業計画との関係については、下記も参考になります。

公共測量で作業計画が必要な理由は?

測量法規の記事一覧

ザックリ言うと、測量作業の各工程で精度を確認・記録する品質管理の話です。ソクタは「工場の製品検査ライン。ベルトコンベアの各工程でチェックを入れていく」みたいなイメージをしています。

精度管理の定義と作業規程での位置づけ

精度管理は、測量作業の各工程で観測値や計算結果が規定の精度基準に収まっているかを点検・確認する活動です。

精度管理の規定は、作業規程の準則(下図)に定められています。

作業規程の準則 第2編 基準点測量 第1章 通則(精度管理)
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.13 第2編 基準点測量 第1章 通則(精度管理・工程管理の規定)

作業規程の準則では、測量の種類ごとに許容誤差・点検測量の頻度などが定められています。

精度基準を超えた場合は再測量や再計算が必要になります。

具体的な精度基準の数値については最新の作業規程の準則で確認してください。

精度管理表(精度管理簿)を作成して観測値の品質を記録・確認することが一般的です。

この記録は測量記録として保管されます。

工程管理の定義と測量での位置づけ

工程管理は、測量作業の進行状況を把握し、作業規程の準則で定められた手順に従って作業が進んでいるかを管理する活動です。

工程表(スケジュール表)を作成し、各作業フェーズの進捗を確認します。

作業の遅れや問題が発生した場合に対応策を講じるのも工程管理の一部です。

工程管理は主に作業機関が内部で実施するものです。

精度管理表・工程管理表はどちらも内部で作成・管理する文書です。外部への提出義務は作業計画書(測量開始前に国土地理院長へ提出するもの)とは別の手続きです。精度管理・工程管理の文書そのものを国土地理院長へ提出する手続きではない点を混同しないようにしてください。

精度管理と工程管理の違い

両者は「何を管理しているか」という対象の違いで区別します。

管理の対象・目的・関連する文書の種類に着目してください。

項目 精度管理 工程管理
管理対象 観測値・計算値の品質(精度) 作業の進行状況・手順
目的 精度基準を満たした測量成果の確保 作業規程の手順通りに作業が進んでいるか確認
関連文書 精度管理表・点検測量記録 工程表・作業日誌
試験での出方 許容誤差・点検測量との関係で問われる 作業計画との関係・進行管理として問われる

精度管理は「品質(観測値・計算値)を管理」、工程管理は「進行(手順・スケジュール)を管理」。この対象の違いが試験の判断軸です。

試験で問われやすいポイント

令和4年第6問(基準点測量)では、「厳密水平網平均計算の結果をとりまとめる文書は何か」という空欄補充形式で「精度管理表」が出題されています。精度管理表の位置づけ(作業工程のどの段階で作成するか)を作業工程の流れと一緒に押さえておきましょう。

精度管理と工程管理の定義を直接問う出題はR2〜R6の法規No.1〜4では確認されていませんが、「精度管理は観測値・計算値の品質確認、工程管理は作業進行の管理」という区別は各作業分野の選択肢判断で活用できます。

混同しやすい用語

精度管理 と 工程管理

精度管理は「観測値・計算値の精度(品質)を管理」、工程管理は「作業の進行・手順を管理」です。

管理する対象が「品質か進行か」という軸で区別できます。

点検 と 管理

点検は特定の観測値や成果を確認する行為で、管理はそれを含む継続的な活動全体を指します。

精度管理の中に点検測量という手段が含まれるという関係です。

試験での問われ方|ソクタの一言

「観測値が規定の精度基準を満たしているかを確認するのは精度管理である」→正しいです。

「工程管理は測量成果の精度を確保するための活動である」→誤りです(それは精度管理の目的)。

両者の定義を入れ替えた選択肢が作られやすいので、「何を管理するか」という対象の軸で判断することを習慣にしてください。

一問一答

問題:精度管理とは、測量作業の進行状況・手順を管理する活動のことである。

○か×か。

答え:×

それは工程管理の説明です。精度管理は観測値・計算値が規定の精度基準を満たしているかを確認・管理する活動です。

問題:精度管理表は、観測値の品質を記録・確認するための文書として測量記録に含まれる。

○か×か。

答え:

精度管理表は測量作業の過程で作成される記録類であり、測量記録に含まれます。

問題:工程管理は精度管理の一部であり、工程を管理することで測量成果の精度が確保される。

○か×か。

答え:×

精度管理と工程管理は別の活動です。工程管理が適切でも精度基準を満たさない場合はあり、精度の確保は精度管理で別途確認が必要です。

まとめ

今回は精度管理と工程管理の違いについて説明しました。

精度管理は測量成果の品質(観測値・計算値の精度)を管理する活動、工程管理は作業の進行・手順を管理する活動です。

「何を管理するか」という対象の違いで整理してください。

測量機器の検定や成果の検定についても合わせて確認してください。

測量機器の検定とは?現場試験との違い

測量法規の記事一覧

参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 測量法施行令・測量法施行規則
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この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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