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GNSS標高測量とは?水準測量との違い

ソクタ

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GNSSで標高がわかるって本当?水準測量と何が違うのか、混乱しませんか?GNSS標高測量の仕組みと、水準測量との使い分けをここで整理します。

この記事の要点

GNSS標高測量とは何か、水準測量との違いを初心者向けに解説。楕円体高と正標高の違い、ジオイドモデルの役割、測量士補試験での出題ポイントを整理します。

GNSSで取得できるのは楕円体高で、ジオイドモデルを使って正標高に変換する手順が必要です。

ここでは楕円体高・正標高・ジオイド高の関係と、水準測量との違いを整理します。

GNSS標高測量とは、GNSS(GPS・GLONASSなどの衛星測位システム)を使って点の楕円体高を測定し、ジオイドモデルを用いて正標高(地図上の標高)に変換する測量手法です。

GNSSで直接得られるのは「楕円体高」(地球の楕円体モデル面からの高さ)です。

実際の標高(正標高)を得るにはジオイド高を差し引く必要があります。

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一言でいうと、GNSSで求まる高さは「楕円体高(地球の数学モデルからの高さ)」です。実際に使う「標高(海面からの高さ)」とはズレがあり、ジオイド高という補正値を引くことで変換できます。同じ「高さ」でも基準が違います。

楕円体高・ジオイド高・正標高の関係

地球の形を表すモデルには「楕円体」と「ジオイド」の2種類があります。

楕円体は数学的に定義された滑らかな回転楕円体、ジオイドは重力の等ポテンシャル面(おおよそ平均海面に相当)です。

3つの高さの関係は次の式で表されます。

正標高(H) = 楕円体高(h) - ジオイド高(N)

ジオイド高Nはジオイドモデルから読み取ります。日本では令和7年4月1日から「ジオイド2024(JPGEO2024)」が適用されています(それ以前はジオイド2011)。

GNSSで測定した楕円体高からジオイド高を引くことで正標高が求まります。

GNSS標高測量と水準測量の違い

どちらも標高を求めますが、測量方法・精度・コストが異なります。

項目 GNSS標高測量 水準測量
測定方法 衛星信号で楕円体高を測定→変換 水準儀とスタッフで直接高さを測定
精度 ジオイドモデルの精度に依存 高精度(cmオーダー以下)
コスト・効率 広域を効率的に計測可能 時間・労力がかかる
試験ポイント 楕円体高→ジオイドモデル→正標高 直接高さを測る・高精度

水準測量は精度が高く基準点測量に用いられます。GNSS標高測量は令和7年4月施行の作業規程の準則改正により、3級水準測量として公共測量に正式導入されました。広域での標高取得を効率的に行える手法として位置づけられており、精度の高い1・2級水準測量はこれまで通りレベルによる水準測量が使われます。

GNSS標高測量の定義と要旨は、作業規程の準則(下図)で規定されています。

作業規程の準則 第4章 GNSS標高測量 第74条 要旨
出所:国土交通省「公共測量 作業規程の準則」p.38 第4章 GNSS標高測量 第74条(GNSS標高測量の要旨・精度規定)

試験で問われやすいポイント

楕円体高・ジオイド高・正標高を直接問う問題はR2〜R6では確認されていません。GNSS測量全体の前提知識として、「GNSSで直接得られるのは楕円体高であり、正標高ではない」「正標高 = 楕円体高 − ジオイド高(H = h − N)」を押さえておきましょう。

R6 No.8(令和6年第8問)ではセミ・ダイナミック補正を用いた座標計算(正答4)が出題されており、楕円体高の概念が計算の背景知識となります。

混同しやすい用語

楕円体高 ↔ 正標高

楕円体高はGNSSで測定される楕円体面からの高さ、正標高は平均海面(ジオイド)からの高さです。

日常的な「標高」は正標高です。

GNSSでは楕円体高しか直接求まりません。

GNSS標高 ↔ 水準測量の標高

GNSS標高はジオイドモデルを介した間接的な正標高、水準測量の標高は水準器で直接測った高さです。

精度は一般に水準測量のほうが高いです。

試験での問われ方|ソクタの一言

「GNSSで得られるのは楕円体高であり、直接正標高は得られない」という一文は選択肢の正誤判断に直結します。

また「正標高 = 楕円体高 - ジオイド高」の式の向きを逆に覚えないよう注意してください。

ジオイドモデルの名称は令和7年4月1日から「ジオイド2024(JPGEO2024)」に更新されています(令和8年以降の試験はこちらが最新)。それ以前の試験問題ではジオイド2011が使われていた場合があります。

一問一答

問題:GNSS測量で直接得られるのは楕円体高であり、正標高ではない。〇か×か。

答え:

GNSSは楕円体面からの高さ(楕円体高)を測定します。正標高を求めるにはジオイドモデルを使って変換が必要です。

問題:正標高は「楕円体高 - ジオイド高」で求められる。〇か×か。

答え:

正標高(H)= 楕円体高(h)- ジオイド高(N)という関係式が成り立ちます。

問題:GNSS標高測量は水準測量と同じ精度で標高を求めることができる。〇か×か。

答え:×

GNSS標高測量は水準測量と同じ精度ではありません。GNSS標高測量はジオイドモデルの精度に依存するため、一般に水準測量より精度が低くなります。

まとめ

今回はGNSS標高測量と水準測量の違いについて説明しました。

GNSS標高測量は楕円体高を測定してジオイドモデルで正標高に変換する手法です。

水準測量に比べ効率的ですが精度はジオイドモデルに依存します。

楕円体高・ジオイド高・正標高の関係を整理し、試験に臨みましょう。

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参考法令・規格

  • 測量法(昭和24年法律第188号)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)第7章 GNSS測量
初心者が学ぶ測量士補 編集部

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測量士補試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。

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