ソクタ
「凡例」と「地図記号」、同じものと思っていませんか?凡例の役割と地図記号との違いをここで整理します。
この記事の要点
地図の凡例とは何かを測量士補試験の視点で整理します。凡例は地図で使う記号・色・線の種類を説明した一覧で、地図記号との違いや注記との区別を解説します。
凡例は地図上の記号や色の意味を一覧にした説明書きで、地図記号そのものとは別のものです。
ここでは、凡例の定義と地図記号・注記との違いを整理します。
凡例とは、地図において使用されている記号・色・線の種類とその意味を一覧にまとめた説明書きのことです。
地図を正しく読むためには凡例が欠かせません。
地図記号が「地図上のシンボル」であるのに対し、凡例はその「シンボルの意味の説明」です。
この違いを混同しないことが試験のポイントです。
ザックリ言うと、地図の記号・色・線種の意味を説明した一覧表のことです。地図を読むための「辞書」のようなもので、試験では地図記号の意味を問う問題も出ます。
凡例(はんれい)とは、地図・グラフ・図面で使用される記号・色・線の種類とそれぞれの意味を一覧にした説明部分です。
地図の欄外(図郭外)や地図の下部に記載されます。
地形図の凡例には地図記号の一覧(各記号の図形とその意味)が掲載されています。
地形図の読者はこの凡例を参照することで地図記号の意味を確認できます。
地図記号は地図の本体部分に描かれる実際のシンボル、凡例はそのシンボルの意味を説明した説明書きです。
地形測量・写真測量の作業方法は、作業規程の準則(下図)で規定されています。
地図記号が「地図の中にある」のに対し、凡例は「地図の外(欄外・別表)にある」という関係です。
例えば地形図の本文中に描かれている「工場記号(歯車マーク)」が地図記号で、欄外の一覧で「工場記号=工場を示す」と説明しているのが凡例です。
3つの地図要素の違いを表でまとめます。
| 名称 | 定義 | 地図上の位置 |
|---|---|---|
| 地図記号 | 地物・地目をシンボルで表現したもの | 地図の本体(内図郭内) |
| 注記 | 地名・標高値などのテキスト情報 | 地図の本体(内図郭内) |
| 凡例 | 記号・色・線の意味の説明一覧 | 地図の欄外(外図郭外) |
地図記号と注記は地図の本体(内図郭内)に記入される情報です。
凡例は地図の欄外に掲載される説明書きで、地図本体には含まれません。
「凡例」の定義を直接問う問題はR2〜R6の試験(No.17〜24)では確認されていません。令和4年・令和5年第21問(地図の読み取り)では地形図上の地図記号を参照しながら緯経度を計算する問題が出題されており、地図記号・凡例の読み取り能力が前提知識として必要です。
凡例は内図郭外(欄外)に掲載されるのが原則で、内図郭内への記載は行われません。
混同しやすい用語
凡例 と 地図記号
地図記号は地図の本体に描かれるシンボル、凡例はそのシンボルの意味を説明した欄外の一覧です。
「シンボルか説明書きか」で区別します。
凡例 と 注記
注記は地図の本体に記入された地名・標高値などのテキスト情報、凡例は地図の欄外の説明書きです。
どちらもテキスト情報ですが、地図本体に含まれるかどうかで区別します。
問題:凡例とは、地図で使用される記号・色・線の意味を一覧にした説明書きのことである。
〇か×か。
答え:〇
凡例の定義通りです。地図の欄外に掲載されます。
問題:凡例は地図の内図郭内に記入される地図要素のひとつである。
〇か×か。
答え:×
凡例は地図の欄外(外図郭外)に掲載されます。内図郭内に描かれるのは地図記号・注記などです。
問題:地図記号は地図の本体に描かれるシンボルで、凡例はその記号の意味を説明した一覧である。
〇か×か。
答え:〇
地図記号とシンボルの意味説明(凡例)の関係を正確に表しています。
今回は地図の凡例について説明しました。
凡例は地図で使用されている記号・色・線の意味を一覧にした説明書きで、地図の欄外に掲載されます。
地図記号(本体のシンボル)と凡例(欄外の説明書き)、注記(本体のテキスト)の3つの区別を確実に押さえておきましょう。
参考法令・規格
※ この記事の確認日:2026年5月
試験での問われ方|ソクタの一言
「凡例とは地図記号の一種である」は誤りです。
凡例は地図記号の意味を説明した一覧であり、地図記号そのものではありません。
「凡例は地図の本体(内図郭内)に描かれる」も誤りで、凡例は欄外に掲載されます。
この2点を押さえておきましょう。