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令和4年 午前 No.5は、正規分布と標準偏差の計算問題です。測量の観測値の広がりを扱う誤差論の考え方が、そのまま試験の点数分布に当てはまります。カギは正規分布表(上側確率)から標準化変数uを読み、点数=平均+u×標準偏差で戻すことです。
100点満点のある試験で、受験者の点数が近似的に平均60点・標準偏差10点の正規分布に従う。1,000人が受験し、上位3%が合格する。この試験の最低合格点はいくらか。最も近いものを選べ(正規分布表〈上側確率〉を用いてよい)。
選択肢:1. 74点 2. 79点 3. 84点 4. 89点 5. 94点
出典:国土地理院ウェブサイト「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」(令和4年 測量士試験 午前 No.5)。問題文・正規分布表は要約。数値・正解は公表資料で確認しています。
「上位3%」は、正規分布の右のすそ(上側)の面積が3%、という意味です。標準化変数uを使うと、平均から標準偏差の何倍上かを表せます。
ステップ1:上位3%を上側確率になおす 上位3%=上側確率Q(u)=0.03。この確率になるuを正規分布表から探します。
ステップ2:正規分布表でuを読む 表のu=1.8の行を見ると、0.03に最も近い値はQ(1.88)=0.03005(ちょうど0.03の少し上)。したがってu=1.88です。
| u | 1.87 | 1.88 | 1.89 |
|---|---|---|---|
| 上側確率 Q(u) | 0.03074 | 0.03005 | 0.02938 |
ステップ3:点数に戻す 標準化は u=(x−平均)÷標準偏差 なので、点数xは逆算できます。
最低合格点 x = 平均 + u × 標準偏差
= 60 + 1.88 × 10 = 60 + 18.8 = 78.8 点
選択肢の中で最も近いのは79点(選択肢2)です。上位3%というごくわずかな上位層なので、平均60点からおよそ標準偏差2つぶん上、というイメージと合います。
上側確率と下側確率を取り違えるのが定番のミスです。「上位3%」は右のすそ=上側確率0.03。表が上側確率なら0.03をそのまま探しますが、下側(累積)確率の表なら0.97を探します。表がどちらかを最初に確かめます。
uを標準偏差そのものと混同しないこと。uは「標準偏差の何倍か」を表す無次元の数で、点数に戻すときに×標準偏差(×10)します。
60+18.8=78.8の暗算ミスにも注意。選択肢は5点刻みなので、78.8に最も近い79点を選びます。
令和4年 午前 No.5は、正規分布と標準偏差の問題です。①上位3%=上側確率0.03 → ②正規分布表でu=1.88 → ③点数=平均+u×標準偏差=60+1.88×10=78.8点で、最も近い79点(選択肢2)が答えです。観測値の広がりを扱う誤差論と同じ「平均・標準偏差・標準化」の考え方が土台になっています。
標準偏差や正規分布があいまいな人は、先に誤差と較差の記事や最確値の記事で「平均・標準偏差・重み」を整理してから解くと、統計系の問題がまとめて楽になります。
統計や誤差の計算は、独学だと表の読み方や標準化でつまずきやすいところです。体系立てて学びたいときは、通信講座のサンプル講義で解説の流れを確かめる手もあります。
料金・特典・講座内容は公式で要確認。
参考(確認日:2026年7月10日)
※ この記事の確認日:2026年7月
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答え=2(79点)
上位3%=上側確率0.03。正規分布表でu=1.88を読み、60+1.88×10=78.8点。最も近いのは79点です。