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令和2年 測量士 午前 No.4の解説|三次元の座標回転(X軸まわり30°)

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令和2年 午前 No.4は、三次元(3D)の座標回転の問題です。2次元の回転(令和元年 No.4)の3D版で、Z軸まわりの回転式を参考に、X軸まわりの回転式を自分で立てます。「回転の軸は動かさず、残り2つを回す」がカギです。

問題(令和2年 午前 No.4)

三次元直交座標系で、点(x, y, z)をZ軸まわりにθ回転させた点(x', y', z')は式4で表される(x'=x·cosθ−y·sinθ、y'=x·sinθ+y·cosθ、z'=z)。点P(2.000, −1.000, 3.000)をZ軸まわりに60°回転させると、P'(1.866, 1.232, 3.000)になる。このP'をさらにX軸まわりに30°回転させた点P''の座標はいくらか。Z軸まわりの式4を参考にX軸まわりの回転式を立てて計算し、最も近い組合せを選べ。

選択肢:1.(−0.134, 2.232, 3.000) 2.(1.000, 2.000, 3.000) 3.(1.866, −1.261, 2.567) 4.(1.866, −0.433, 3.214) 5.(1.866, 0.451, 4.098)

答え=4(1.866, −0.433, 3.214)

X軸まわりの回転はxが不変。y・zを2次元の回転式で回して、y''=−0.433、z''=3.214になります。

考え方:回転の軸は動かさない

3Dの回転は、回転の軸になる座標はそのまま、残りの2つを2次元の回転式で回すだけです。Z軸まわり(式4)は、zを固定してx・yを回していました。同じように、X軸まわりはxを固定してy・zを回します

x″ = x'(不変)
y″ = y'·cosθ − z'·sinθ
z″ = y'·sinθ + z'·cosθ

Z軸まわりの式「x·cosθ−y·sinθ/x·sinθ+y·cosθ」を、そのままy・zに置きかえた形です。

計算:P'(1.866, 1.232, 3.000)をX軸まわりに30°

cos30°=0.866、sin30°=0.5を使います。x″はP'のxのまま。

x″ = 1.866(不変)
y″ = 1.232×0.866 − 3.000×0.5 = 1.067 − 1.500 = −0.433
z″ = 1.232×0.5 + 3.000×0.866 = 0.616 + 2.598 = 3.214

P''(1.866, −0.433, 3.214)で、選択肢4と一致します。x座標がP'のまま変わっていないのが、X軸まわりの回転の目印です。

この問題の典型ミス

回転の軸になる座標まで回してしまうのが定番のミスです。X軸まわりならxは不変。y・zだけを回します。選択肢1・2はxが変わっており、これは軸の取り違えのひっかけです。

2次元の回転式の符号(y''の式はsinθの前がマイナス、z''の式はプラス)を、Z軸まわりの式4と同じ形にそろえます。どの2座標を回すかを間違えないこと(X軸まわり→y・z)。

cos・sinの値は関数表から。cos30°=0.866、sin30°=0.5を、y・zに正しく割り当てます。

まとめ

令和2年 午前 No.4は、三次元の座標回転です。①X軸まわりはxが不変 → ②y・zを2次元の回転式で回す → ③y''=−0.433、z''=3.214で、P''(1.866, −0.433, 3.214)(選択肢4)です。「軸は固定、残り2つを回す」が3D回転の芯です。

回転や座標変換があいまいな人は、2次元の回転(原点まわり)で基本式を、地心直交座標で3D座標の感覚を固めると、この種の問題がすっと解けます。

座標や回転の計算は、独学だと軸の扱いや符号でつまずきやすいところです。体系立てて学びたいときは、通信講座のサンプル講義で解説の流れを確かめる手もあります。

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参考(確認日:2026年7月11日)

  • 国土地理院「令和2年 測量士試験 問題及び解答例」午前 No.4(問題文・数式は要約引用、正解=4・数値は公表資料で確認)
  • 三次元の座標回転(回転軸は不変、残り2座標を2次元の回転式で回す)、回転行列
  • 三角関数(正弦・余弦)と関数表の読み方
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補・測量士試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。座標回転・変換の計算は、各年度の問題・解答例とあわせて確認することをおすすめします。

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