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令和元年 測量士 午前 No.4の解説|回転行列による座標回転(θ=40°)

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令和元年 午前 No.4は、回転行列による座標の回転の問題です。ある点を原点まわりに回したときの回転角θを、回転式に代入して求めます。三角関数(cos・sin)がそのまま使え、座標変換(相似変換)の土台にもなる論点です。

問題(令和元年 午前 No.4)

平面上の点(x, y)を、原点(0, 0)を中心に反時計回りにθだけ回転させたときの点(X, Y)は、回転行列を使った式4で表される。点P(−2.0, 1.0)を原点中心に反時計回りにθ回転させたところ、点P'(−2.1749, −0.5195)になった。このときのθはいくらか。最も近いものを選べ(横軸をX軸、縦軸をY軸とする)。

式4:(X, Y)=(cosθ −sinθ/sinθ cosθ)×(x, y) つまり X=x·cosθ−y·sinθ、Y=x·sinθ+y·cosθ

選択肢:1. 38° 2. 40° 3. 42° 4. 44° 5. 46°

答え=2(θ=40°)

回転式に点Pを代入し、回転後の座標に合うθを求めます。cosθ=0.766・sinθ=0.643(=40°)でぴたりと一致します。

解き方1:回転式に代入して連立で解く

回転式に点P(−2.0, 1.0)を入れると、回転後の座標(X, Y)=(−2.1749, −0.5195)について2本の式ができます。

X=−2.0·cosθ − 1.0·sinθ = −2.1749 → 2cosθ + sinθ = 2.1749 …①
Y=−2.0·sinθ + 1.0·cosθ = −0.5195 → cosθ − 2sinθ = −0.5195 …②

①×2 + ② で sinθ を消すと、cosθ が求まります。

①×2:4cosθ + 2sinθ = 4.3498
+②:cosθ − 2sinθ = −0.5195
─────────────
5cosθ = 3.8303 → cosθ = 0.7661

cosθ=0.7661となるθは、関数表からθ=40°(cos40°=0.766)。選択肢2です。

解き方2:選択肢を代入して確かめる(試験ではこちらが速い)

択一なので、選択肢の角度を回転式に入れて、(−2.1749, −0.5195)に合うかを見るのが速いです。θ=40°(cos40°=0.766、sin40°=0.643)で試します。

X=−2.0×0.766 − 1.0×0.643 = −1.532 − 0.643 = −2.175(≒−2.1749)
Y=−2.0×0.643 + 1.0×0.766 = −1.286 + 0.766 = −0.520(≒−0.5195)

両方ともぴたりと合うので、θ=40°で確定です。連立を解かなくても、関数表のcos・sinを代入すれば1回で当てられます。

この問題の典型ミス

回転式の符号(Xの式のsinθの前がマイナス)を間違えるのが定番のミスです。反時計回りは X=xcosθ−ysinθ、Y=xsinθ+ycosθ。Xで「−ysinθ」、Yで「+xsinθ」と、符号の位置を覚えておきます。

時計回りと反時計回りで符号が入れ替わります。時計回りなら回転行列の−sinθとsinθが逆になります。問題文の向き(この問題は反時計回り)を確認します。

連立で解くとき、①×2して②と足す(または引く)操作で、消す文字(sinθかcosθか)を取り違えないこと。cosθを残したいならsinθの係数をそろえて消します。

まとめ

令和元年 午前 No.4は、回転行列による座標回転です。回転式 X=xcosθ−ysinθ・Y=xsinθ+ycosθ に点Pを代入し、連立を解くか選択肢を代入して、cosθ=0.7661 → θ=40°(選択肢2)と求まります。試験では選択肢代入(関数表のcos・sinを入れる)が速くて確実です。

三角関数の値の読み方があいまいな人は、先に三角関数の計算教材で「cos・sinを表から読む」練習をしておくと、回転・座標・方向角の計算がまとめて楽になります。回転の応用は座標変換(相似変換)で扱っています。

座標や回転の計算は、独学だと符号や表の読み方でつまずきやすいところです。体系立てて学びたいときは、通信講座のサンプル講義で解説の流れを確かめる手もあります。

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参考(確認日:2026年7月10日)

  • 国土地理院「令和元年 測量士試験 問題及び解答例」午前 No.4(問題文・数式は要約引用、正解=2・数値は公表資料で確認)
  • 回転行列による座標変換(反時計回り X=xcosθ−ysinθ、Y=xsinθ+ycosθ)
  • 三角関数(正弦・余弦)と関数表の読み方
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補・測量士試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。回転・座標変換の計算は、各年度の問題・解答例とあわせて確認することをおすすめします。

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