ソクタ
測量士補って、受験するのに実務経験や学歴がいるんじゃないの?と不安になりますよね。結論から言うと、受験資格はありません。なり方を順番にみていきます。
この記事の要点
測量士補になる方法は3つです。①測量士補試験に合格する(受験資格なし・誰でも受けられる)②測量の指定学科がある大学・短大・高専を卒業して登録する③測量法に定める養成施設を修了して登録する。試験は毎年5月中旬の日曜、択一28問・700点満点で450点以上が合格です。
測量士補になるには、いちばん一般的なのは測量士補試験に合格する方法です。この試験に受験資格はなく、年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受けられます。
まずは、その試験ルートからみていきます。
測量士補試験に合格すると、測量士補となる資格を得られます。
受験資格はなく、年齢・性別・学歴・実務経験・国籍に関係なく誰でも受験できます。測量や土木を学んだことがない人でも申し込めます。
独学で合格する受験者も多い試験です。どのくらい難しいかは測量士補の難易度でくわしく書いています。
測量に関する特定の学科を大学・短期大学・高等専門学校で修めて卒業すると、試験を受けなくても「測量士補となる資格を有する者」になれます。
対象は測量法施行令第14条に定める学科(土木工学科・農業土木学科・林学科・採鉱学科・天文学科・地球物理学科・物理学科・数学科・地理学科・地質学科など)と、国土地理院長が認定した学科です。
この場合は試験こそ不要ですが、国土地理院の測量士補名簿への登録は必要です。登録しないと測量士補とは名乗れません。登録の手続きは測量士補の登録でくわしく書いています。
このほか測量法では、国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設を修了するルートも定められています。
養成施設の細かい要件(修業年限など)は変わることがあるので、進路として使う場合は国土地理院の公式情報で最新を確認してください。
もっとも多い試験ルートの中身です。次の表のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 毎年5月中旬の日曜日(令和8年は5月17日) |
| 出題形式 | 択一式(マークシート)・計28問、電卓は使用不可 |
| 満点・合格点 | 700点満点(1問25点)、450点以上で合格(=28問中18問) |
| 試験科目 | 測量に関する法規、測地測量(多角測量・GNSS測量・水準測量)、測図測量(地形測量・写真測量・地図編集)、応用測量 など |
| 受験手数料 | 2,850円 |
| 申込方法 | e-Govによる電子申請ほか(申込は例年1月) |
| 合格発表 | 例年6月下旬(令和8年は6月25日) |
細かい数値より、700点満点で450点以上、28問中18問正解すれば合格という基準を先に押さえると、勉強の目標が立てやすくなります。
測量士補は、測量計画をつくる測量士のもとで測量に従事できる国家資格です。計画の作成は測量士の役割で、測量士補はその補助を行います。
役割分担のくわしい整理は測量士と測量士補の違いでまとめています。測量そのものの意味から知りたい人は測量とはもどうぞ。
制度の見直しが気になる人は測量士補はなくなるのかもあわせて確認してください。
混同しやすい用語
受験資格 ↔ 資格要件(登録の条件)
受験資格は「試験を受けるための条件」で、測量士補はこれが無く誰でも受験できます。
資格要件は「測量士補として登録できる条件」で、試験合格や指定学科の卒業などが当たります。
「試験は誰でも受けられる」「登録には資格要件がいる」と分けて考えてください。
問題:測量士補試験を受けるには、測量の実務経験が必要である。
〇か×か。
答え:×
測量士補試験に受験資格はありません。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます。
問題:測量の指定学科がある大学を卒業すると、試験を受けなくても測量士補に登録できる。
〇か×か。
答え:〇
測量法施行令第14条の学科などを修めて卒業すれば資格要件を満たします。ただし測量士補名簿への登録は必要です。
問題:測量士補試験の合格基準は、700点満点中450点以上である。
〇か×か。
答え:〇
1問25点・全28問で700点満点、450点以上(18問正解)で合格です。
測量士補になる近道は、受験資格のいらない試験に合格すること。指定学科の大学・短大・高専を出ていれば、試験なしで登録する道もあります。
試験は毎年5月中旬の日曜、28問・450点で合格をねらえます。
参考法令・出典
※ この記事の確認日:2026年6月
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初学者が間違えやすい点|ソクタの一言
「測量士補になるには実務経験がいる」と思い込む人がいます。
受験にも資格にも実務経験は不要です。大学などで指定学科を修めて卒業していれば、試験を受けずに登録する道もあります。