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令和8年 測量士 午後 No.3(地上レーザ・写真測量)の解説|問B 比高による像のずれと高塔の高さ

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令和8年 午後 No.3(地上レーザ・写真測量)の解説です。この記事では、計算の問B(比高による像のずれを中心に扱います。写真縮尺から撮影高度を出し、像のずれの式で高塔Bの高さ(210m)を求めます。問A(地上レーザ測量・傾斜地の水平距離23m)の答えもまとめます。

問B(比高による像のずれ・高塔の高さ)の問題

高層ビルが密集する地域で、デジタル航空カメラを鉛直下に向けて空中写真撮影した。数値写真に建物A(実高30m・屋上一辺の実長100m=写真上625画素)と高塔Bが写る。画面距離8cm、素子寸法5μm、画面20,000×13,000画素。

問B-2 建物Aの屋上中心からの撮影高度。問B-3 高塔B根元cからの撮影高度(建物Aと高塔Bは同じ標高、建物A高さ30m)。問B-4 高塔Bの高さ(主点Pから先端dまで8,000画素、根元cから先端dまで650画素)。

答え(先に確認)

問B-2 撮影高度(屋上中心)=2,560m 問B-3 撮影高度(根元c)=2,590m 問B-4 高塔Bの高さ=210m

問B-2:写真縮尺から撮影高度を求める

建物Aの屋上一辺は実長100m、写真上625画素。まず写真上の長さをmに直し、写真縮尺と対地高度を出します。

写真上の長さ = 625画素 × 5μm = 0.003125m
写真縮尺 = 0.003125 ÷ 100 = 1/32,000
撮影高度(屋上)= 画面距離 × 32,000 = 0.08 × 32,000 = 2,560 m

問B-3:地上(高塔の根元)からの撮影高度

屋上中心の撮影高度2,560mは、地上より建物Aの高さ30mだけ高い位置が基準です。高塔Bの根元cは地上(建物Aと同じ標高)なので、30mを足します。

撮影高度(根元c)= 2,560 + 30 = 2,590 m

問B-4:比高による像のずれで高塔の高さ

高塔の像のずれ(根元cから先端dまでの写真上の長さ)Δr=650画素、主点Pから先端dまでr=8,000画素、地上での撮影高度H=2,590m。像のずれの式Δr=r·h/Hを高さhについて解きます。

h = Δr × H ÷ r = 650 × 2,590 ÷ 8,000 = 1,683,500 ÷ 8,000 ≒ 210 m

画素は比(Δr/r)で使うので、単位換算は不要です。

この問題の典型ミス

撮影高度に、屋上基準の2,560mをそのまま使うのが定番のミスです。高塔Bは地上に立つので、地上(根元c)基準の撮影高度2,590m(=2,560+建物Aの高さ30m)を使います。

像のずれの式は比(Δr/r=h/H)なので、r・Δrは画素のまま。単位をmに直す必要はありません。同じ「比高による像のずれ」は令和6年 午前 No.17(高塔77m)でも出ています。

問A(地上レーザ測量)の答えの要点

問Aは地上レーザ測量。A-3は傾斜地でレーザ光と地面のなす角が4°になる場所までの水平距離Dを求める計算です(地面の傾斜10°・器械高1.640m)。

答え(先に確認)

問A-1 配点密度(地図情報レベル250・市街地近郊・山地の表から)=47点

問A-2(低い方から高い方へ計測すると精度が上がる理由・語群「スポット径・入射角」)入射角が大きくなり、スポット径が小さくなるため

問A-3 水平距離D=23m (レーザ光と地面のなす角4°→レーザ光の傾斜=10°−4°=6°。D=器械高1.640÷(tan10°−tan6°)=1.640÷(0.1763−0.1051)≒23m)

地上レーザ測量・三次元点群は三次元点群のまとめ、写真縮尺・撮影高度は地上画素寸法・写真縮尺の記事もあわせてどうぞ。

まとめ

令和8年 午後 No.3の問Bは、比高による像のずれで高塔の高さを求める計算。①写真縮尺1/32,000→撮影高度(屋上)2,560m ②地上基準2,560+30=2,590m ③h=Δr·H/r=650×2,590/8,000≒210m。「地上基準の撮影高度を使う」がカギです。

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参考(確認日:2026年7月12日)

  • 国土地理院「令和8年 測量士試験 問題及び解答例」午後 No.3(地上レーザ・写真測量)問A・問B(問題文・図・数表は要約引用、正解・数値は公表資料で確認)
  • 比高による像のずれ(Δr=r·h/H)・写真縮尺・撮影高度/地上レーザ測量(傾斜地の入射角)
  • 公共測量作業規程の準則(国土交通省)第4編 写真測量・第3編 地上レーザ測量
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補・測量士試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。写真測量の計算は、各年度の問題・解答例とあわせて確認することをおすすめします。

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