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平成30年 測量士 午前 No.17の解説|空中写真の重複度(66%)

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平成30年 午前 No.17は、標高差がある土地の空中写真の重複度を求める計算問題です。かぎは撮影基線長は一定で、標高が高いほど写る範囲が狭く重複度が小さくなること。最も高い標高の最小重複度から、基準面の重複度を逆算します。

問題(平成30年 午前 No.17)

標高300m〜800mの土地の鉛直空中写真撮影で、同一コース内の隣接写真の重複度が最小で55%となるよう計画した。撮影基準面の標高を300mとするとき、撮影基準面での同一コース内の重複度は最小で何%か。(画面距離10cm、画面14,000×9,500画素、素子寸法10μm、画面短辺が撮影基線と平行、等高度撮影で撮影基線長は一定、撮影基準面の地上画素寸法20cm)

選択肢:1. 60% 2. 63% 3. 66% 4. 69% 5. 73%

答え=3(66 %)

撮影基線長は一定です。最高標高800mで重複度が最小55%になるので、そこの写る範囲から撮影基線長641.25mを求め、基準面(300m)の写る範囲1900mで割ると、重複度=1−641.25/1900=約66%です。

ステップ1:撮影基準面での対地高度と写る範囲

地上画素寸法GSD=素子寸法×対地高度÷画面距離。これを対地高度について解きます。

対地高度(基準面)= GSD × 画面距離 ÷ 素子 = 0.20 × 0.10 ÷ 10×10⁻⁶ = 2,000 m
写る範囲(短辺9,500画素)= 9,500 × 0.20 = 1,900 m

ステップ2:最高標高(800m)での写る範囲

等高度で飛ぶので、標高が高い場所は対地高度が小さくなり、写る範囲も狭くなります。基準面より500m高いので対地高度は1,500m。

GSD(800m) = 素子 × 対地高度 ÷ 画面距離 = 10×10⁻⁶ × 1,500 ÷ 0.10 = 0.15 m
写る範囲(800m) = 9,500 × 0.15 = 1,425 m

ステップ3:撮影基線長と基準面の重複度

最高標高で重複度が最小55%。ここで撮影基線長B=写る範囲×(1−重複度)。基線長は一定なので、基準面の重複度に使えます。

B = 1,425 × (1 − 0.55) = 641.25 m
基準面の重複度 = 1 − B ÷ 1,900 = 1 − 641.25÷1,900 ≒ 66 %

選択肢3の66%と一致します。

この問題の典型ミス

重複度が最小になる場所を取り違えるのが定番のミスです。等高度撮影では、標高が高い場所ほど写る範囲が狭く、重複度が小さくなります。最小重複度は最も高い800mの地点で起きます。

短辺が撮影基線と平行なので、写る範囲は短辺(9,500画素)で計算します。長辺で計算しないよう注意します。撮影基線長は撮影範囲全体で一定です。

まとめ

平成30年 午前 No.17は、標高差のある土地の重複度を求める計算問題です。①基準面の写る範囲1,900m → ②最高800mの写る範囲1,425m → ③基線長641.25m → ④基準面の重複度66%で、答えは選択肢3です。「基線長は一定・最小重複度は最高標高」を軸にします。

重複度や撮影計画の計算は、独学だと「どこで最小になるか」でつまずきやすいところです。体系立てて学びたいときは、通信講座のサンプル講義で流れを確かめる手もあります。

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参考(確認日:2026年7月11日)

  • 国土地理院「平成30年 測量士試験 問題及び解答例」午前 No.17(問題文・数表は要約引用、正解=3・数値は公表資料で確認)
  • 空中写真の重複度(撮影基線長一定・地上画素寸法・標高と写る範囲)
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補・測量士試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。計算問題は各年度の問題・解答例とあわせて確認することをおすすめします。

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