初心者が学ぶ測量士補

初心者が学ぶ測量士補
  1. HOME > 測量士試験の対策 > 測量士の過去問解説 > 平成29年 > 午前 No.8(偏心観測の基準面上距離(1937.617m))

平成29年 測量士 午前 No.8の解説|偏心観測による基準面上の距離(1937.617m)

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成29年 午前 No.8は、偏心観測から基準点A・B間の距離を求める計算問題です。障害物のため偏心点A2・B2で観測した値から、偏心点の座標+偏心距離・偏心角でA・Bの座標を出し、距離を計算します。

問題(平成29年 午前 No.8)

基準点A・B間の距離を、偏心点A2・B2に偏心して観測した。偏心点A2・B2間の距離S1=2,000.000m、偏心距離e1=50.000m(偏心角α1=330°)、e2=40.000m(偏心角α2=300°)のとき、基準点A・B間の基準面上の距離Sはいくらか。(距離はすべて基準面上に補正済み)

選択肢:1. 1,936.699m 2. 1,937.617m 3. 1,988.557m 4. 1,995.946m 5. 1,998.975m

答え=2(1,937.617 m)

偏心点A2を原点、B2を(2000,0)に置きます。A=A2+e1(α1=330°)、B=B2+e2(B2→A2方向を基準にα2=300°)を座標で出し、A・B間の距離を計算すると1,937.617mです。

ステップ1:偏心点を座標に置く

偏心点A2を原点(0,0)、B2を(2,000, 0)に置きます(A2→B2をX軸方向)。

A2 = (0, 0)  B2 = (2,000.000, 0)

ステップ2:基準点A・Bの座標を求める

基準点Aは偏心点A2から偏心距離e1・偏心角α1の位置。偏心角はA2→B2方向を基準にはかります。基準点Bは偏心点B2からe2・α2で、こちらはB2→A2方向(=180°)を基準にします。

A = (e1 cos330°, e1 sin330°) = (50×0.866, 50×(−0.5)) = (43.30, −25.00)
B = B2 + (e2 cos(180°+300°), e2 sin(180°+300°)) = (2,000 + 40×(−0.5), 40×0.866) = (1,980.00, 34.64)

ステップ3:A・B間の距離を求める

S = √{(1,980.00−43.30)² + (34.64−(−25.00))²} = √(1,936.70² + 59.64²) ≒ 1,937.617 m

選択肢2の1,937.617mと一致します。

この問題の典型ミス

偏心角の基準の向き(A2→B2 か B2→A2 か)を取り違えるのが定番のミスです。Aは偏心点A2からA2→B2方向を基準、Bは偏心点B2からB2→A2方向(180°)を基準にはかります。基準の向きを間違えると座標がずれます。

偏心角は北からでなく路線方向(偏心点どうしを結ぶ線)からはかる点に注意します。座標に落として距離を計算すると確実です。

まとめ

平成29年 午前 No.8は、偏心観測から基準点間の距離を求める計算問題です。①偏心点を座標に置く → ②偏心距離・偏心角でA・Bの座標を出す → ③A・B間の距離1,937.617mで、答えは選択肢2です。「偏心角の基準の向き」を正しく取るのがコツです。

偏心観測は、独学だと「偏心角の向き」でつまずきやすいところです。体系立てて学びたいときは、通信講座のサンプル講義で流れを確かめる手もあります。

▶ アガルートの無料資料請求・サンプル講義を見る

料金・特典・講座内容は公式で要確認。

平成29年 測量士の過去問解説 一覧へ

参考(確認日:2026年7月11日)

  • 国土地理院「平成29年 測量士試験 問題及び解答例」午前 No.8(問題文・数表は要約引用、正解=2・数値は公表資料で確認)
  • 偏心観測(偏心距離・偏心角・座標法による基準面上の距離)
初心者が学ぶ測量士補 編集部

この記事を書いた人

初心者が学ぶ測量士補 編集部

測量士補・測量士試験の用語・計算・法規を、国土地理院の公式情報と作業規程の準則に照らして整理しています。計算問題は各年度の問題・解答例とあわせて確認することをおすすめします。

おすすめ書籍

いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集

いちばんわかりやすい!測量士補 テキスト&問題集

Amazonで見る 楽天で見る

午前は測量士補と範囲が重なります(テキストで基礎固め+過去問で腕試し)。価格・在庫は各ページで確認

測量士の通信講座

料金・特典は公式で要確認

Topへ >>

  1. HOME > 測量士試験の対策 > 測量士の過去問解説 > 平成29年 > 午前 No.8